● Vol.159 「お散歩」 
---------- 2007/03/23(Fri) 21:06
    運動不足の私。

    診療後、ウォーキングを始めた。

   「お父さんと一緒に歩くひと〜!?」
    家族に参加を募る。

    長男・挙手。

    不定・不規則な私の気まぐれ
    ウォーキングに我が子が、
    お付き合い。

    初日・意気揚々と歩き出す。

    目線も変わらなくなった
    長男と並列歩行。

    歩いて数分、運動不足解消より、
    親子の共有空間に満足感。

    信号待ち、クリニックを
    振り返った視線で、
    我が子を見る。

    ‘ウォーキング’から
    “お散歩”に替わる瞬間。

    ヘッドライト眩しい車の列が、
    父子の傍らを走り去る。

    「危ないから、歩道側を
     歩きなさい」と、父。

    『お父さんが、おじいちゃんに
     なったら、僕が道路側を歩くね』
     と、息子。

    そんな何気ない..その一言が、
    こころの奥深くに響く。

    今春、小学校を卒業。

    卒業式の2日前、息子から私への
   「ありがとうございました」の一礼。

    私から彼へ
   「おめでとう!ありがとう..」
    の返礼。

    無言の握手。
    サイレント・ハッピネス。



● Vol.158 「ありがとうが、恥ずかしい」 
---------- 2007/03/15(Thu) 10:41
    「おめでとうございます」

    「あかちゃん、元気に逢いに
     来てくれたねぇ〜」

    「赤ちゃんとお母さんが、
     一緒に頑張りました!」

    満面の笑みでの私からの祝福。

    『先生、有難う御座いました』
     ご出産されたお母様の一言。

    『有難う御座いました、
     先生のお陰で..』
     私に手を合わす赤ちゃんの
     おばあちゃん。

    お部屋で待機中のご家族へ、
    ご出産の報告へ向かった私へ
    ご家族全員が、私に頭を垂れる。

      照れくさい。
      恥ずかしい。

    ご出産で頑張ったのは、
    赤ちゃんとお母さん。

    ご妊娠され、私やスタッフ、
    クリニックとのお付き合いが
    始まったお母さん。

    定期健診や産前教室で、様々な
    サポート・ケアをした。

    ご出産前に、私たちが出来る
    すべての「思い」をお伝えした。
 
    そして、ご出産の際、私たちは、
    母と子へのたくさんの思いを
    抱えて、サポートする。

    信念をもって、お守りする。
 
    『先生様のお陰で..』
     深々とお辞儀されるお祖母様。

    「いえ、いえ、私は何も..」

    「頑張ったのは、赤ちゃんと
     お母さんですから..」
     幾度と繰り返す私。

    あかちゃんが、頑張って、
    元気に逢いに来てくれた。

    おかあさんが、あかちゃんを
    守ってくれた。

    だから、恥ずかしい。

    思わず、俯く私の姿に
    スタッフは、ニッコリ笑う。

    ありがとうは、恥ずかしい。

    こちらこそ、生命の尊さを
    体感させて頂いている。

    立ち会わせて頂いて、
    こころから感謝。

    こころから
    ありがとうございます。



● Vol.157 「天までとどく」 
---------- 2007/03/08(Thu) 11:45
    あるアーティストの
    ライブ・DVDを買った。

    ホントは、コンサートにも
    行きたいけど、ちょっと無理。

    彼女のファン・クラブにも
    入会している。

    その事をスタッフは、クスクス
    笑うし、家内は呆れてる。

    彼女は、幼少の頃、父の仕事の
    関係で、父と離れ離れとなった。

    遠く離れた父と、ちっちゃな
    女の子は、手紙のやり取りを
    繰り返した。

    子と父の、何年も続く文通。

    しかし、女の子は、二度と
    お父さんと暮らせなかった。

    小学校の卒業を待たずに、
    父は、遠いお空の向うに旅立った。

    母と姉との三人暮らし。
    自宅のお庭が大好きだった。

    母が植えてくれた、たくさんの
    花々が咲き誇っていた。

    やがて、その母も
    高校時代に逝った。

    「なぜ、歌うの?」の問いに
    『歌は、天国にとどく
     気がして..』

    父と母への思いが、彼女を
    アーティストに育てた。

    人間愛・家族愛・絆..。

    華奢な彼女からの魂の歌声は、
    そんなメッセージが多く・強い。

    私は、そんなメッセージに
    共感・共鳴している。

    ライブのエンディングに、
    私の大好きな楽曲を熱唱している。

    彼女の波動は、天国を越え、
    私たちにも届いている。

    ありがとう。感謝。



● Vol.156 「こどもの評価」 
---------- 2007/03/01(Thu) 10:47
    我が子が病気をする。
    やんちゃで、怪我もする。

    子供も病院へ行く。

    家内と共に病院へ足を運ぶ。
    受付をする。
    診察を待つ。
    
    看護師さんから呼ばれる。
    先生に診察してもらう。

    帰宅したこどもに、
    「どうだった?大丈夫だった?」
    私は、尋ねる。

    『怖かった..この間の先生の
     方が優しかった』

    『受付の人が、ずっと、
     おしゃべりしてた』

    こどもは、ちゃんと見てる。

    自分より目線の高い世界を
    しっかり、観察・評価している。

    「今度の病院は、どうだった?」

    『看護師さんが、優しかった』
    『先生が、優しかったので、
     安心だった』

    「そう〜、良かったねぇ!」

    こどもの頭を撫でて、
    相槌を打つ私。

    私よりちっちゃい
    こどもからの
    「まなび」と「きづき」に感謝。



● Vol.155 「掌」 
---------- 2007/02/22(Thu) 00:36
    車を降りる。
    子供の手を牽く。

    握り締めたその手の大きさに、
    思わず立ち止まり、
    我が子を振り返る。

    私が大好きな赤ちゃんの
    手よりも、ずっと大きい。

    赤ちゃんと同じぐらい大好きな
    我が子の手は、知らぬ間に
    大きくなっていた。

    引き寄せ、ハグする。

   『痛〜い!お父さん、苦し〜い!』

    でも、更に抱き締める。

   「大きくなったねぇ〜」と、囁く。

    ある日、子供と対峙する母。
    真剣に向き合い、語り合う。

    妻は、大きくなった息子に
    思わず、たじろぐ。

    「お母さんも、もうすぐ、
    追い越されちゃうわね」の笑顔に

   『僕が、大きくなって、大人に
    なって、ママは、段々子供に
    なっていくんだね』
    と、息子は、笑う。

    私もやがて、子供を見上げて、
    話す時が来るのだろう。

    身体的に親を超えて、やがて、
    こころも大きく成長する。

     子と親。
     子と母・父。
     人と人。

    選んでくれた子供たちに感謝。

    家内と私の成長は、これから。

    「学びと気づき」は、
    大人にもやって来る。



● Vol.154 「ちょっと、見てて・聞いて・聴いて」
---------- 2007/02/15(Thu) 10:13
    『ねぇ、ねえ!
     ちょっと、聴いて!!
     き・い・てぇ〜!!!』
     と、我が子は、言う。

    家内と話をしている時、
    私が何かしている時でも、
   『ねぇ、ねえ!見てて、
    聴いて!!あのねぇ〜』と、
    声を顕わに、私の腕を掴む。

    我家には、ルールがある。
    
    親は、子供の話を絶対に聴く。

    子供と対座して、眼を見て、
    しっかり聴く・頷く。

    但し、待つ事も教える。

    「ちょっと、待って!
     今、お母さんはお兄ちゃんと
     お話しているから、
     ちょっと待ってね!」
     と、家内は、弟を諭す。

    必ず、相槌を打つ。

    「そうねぇ〜、好かったね!
     それで、それで!!」

    オウム返しをする。

    「そう!○△君と□☆を
     したのぉ〜!好かったね!!」

    子供は、ニッコリ笑う。
    また、話してくれる。

    子供でも、大人でも、
    赤ちゃんでも、
    『見て・聴いて』は、
    とても大切。

    そのアクション・メッセージに
    応える事が、信頼へと繋がる。

    耳を傾けましょう。

    あなたへのメッセージが、
    あなたに届いている。



● Vol.153 「何してんの?!」 
---------- 2007/02/08(Thu) 17:04
    ちょっと、風は冷たいけど、
    よいお天気。

    昼下がりのランチ・タイム。
    今日は、祭日。

    私のリクエストで、
    ファースト・フード店へ
    家族みんなでお出かけ。

    仕事柄、いつも家族と
    一緒じゃない私にとって、
    どんな所であろうとも、
    「家族揃って」は、貴重な時間、
    「最高に幸せな一時」。
  
   「いらっしゃいませ・こんにちは!」
   「ご注文をどうぞ!」

    こどもの肩を抱いて、
    「ねぇ、何にする?」と、
    ウキウキお父さん。

    「かしこまりました。
    席までお持ちしますので、
    お待ち下さい!」

    オーダー来るまで、
    家族でしばし、ご歓談。

    丁度、そこへ患者様の
    お母子がご来店。

    「あらぁあ〜!こんにちは!
    お姉ちゃん!
    こ・ん・に・ち・は!!」

    ウキウキ私の
    すまいる&スマイルご挨拶。

    思わぬ所で・思わぬ人との
    遭遇にビックリ?!お母さん。

    思わず、口を出た第一声..。
    『先生、何してんの?!?』

   「何してんのって、食べてるの!?」

    私が、患者様から言われる
    ベスト3は、
   @「先生、いつ寝てるんですか?」
   A「先生、いつ休んでるんですか?」
    私の職業と身体を気遣っての
    温かいお言葉。

   B「先生?!何してんの!
     ここで!?」
    とは言え、私がクリニックの外に
    いる事が、少し珍しいらしい。
    白衣を着てない私は、
    珍獣に見えるらしい。

    患者様との思わぬ再会に、
    会話も弾み、お姉ちゃんは、
    店を後にする私達に、
    大きく手を振ってくれた。

    クリニックの外で、
    健やかに、ご成長のお子様に
    お逢いするのは、とても嬉しい。

    今度いつ、家族でお出かけ
    できるかは、わからない。

    でも、また、どこかで
    誰かに逢える。



● Vol.152 「あなたにとっての父と母」 
---------- 2007/02/01(Thu) 10:35
    私の知人が、企業の
    人事担当をしている。

    私に一言。

   「最近の若い人達は、
    見た目で判断してはいけない。
    一昔前は、見た目通りだった。
    外見が悪ければ中身もそれ相応。
    しかし、最近はおじさんの私には、
    理解出来ない服装・髪型でも
    しっかりと自分の考えを持っている
    若者がいる。」

    そんな折、私は、自宅のソファーに
    寝そべって、ニュースを見てた。

    どうみても、「?!」な格好の
    お兄ちゃんが街頭インタビューに
    答えている。

   「あなたにとって、両親とは?」
    の質問に、
   
   『母親はすべてにおいて、一番、
    父親は尊敬できる人間』

    きりっとした目線で、はっきりと、
    そう言った。

    思わず、座り直した私。
    こころ打たれた。

    その一言に、彼の人としての
    何かを感じ、その両親を敬った。

    すばらしい。
    善い事、聴いた。

    感激屋の私は、すかさず
    家内に報告。

    家内に話しながら、更に興奮。
    胸が熱くなった。

    ありがとう。

    名も知らぬテレビの向うの
    若いあなたに
    とても大切な事を教えられた。

    金髪に、ピアスのお兄ちゃん!
    言うときゃあ、言うじゃん!!



● Vol.151 「ありがとう」
---------- 2007/01/25(Thu) 10:36
    新しい年を迎え、1月も後半に
    入り、日常の診療でも患者様に
    「おめでとうございます」の
    ご挨拶も一段落した感です。
    
    今年も患者様から、たくさんの
    年賀状を頂きました。
  
    毎年、スタッフルームに掲示し、
    お写真入りのお年賀に、私を
    始め、スタッフ全員で、喜びを
    共有しています。
 
    年が開け、日毎に増える便りを
    一枚、また一枚とスタッフと共に
    「もう、貼る所がないねぇ〜」と、
    楽しく眺めています。

    年毎に増えるみなさまからの
    年始のご挨拶。
    お子様とご家族、その笑顔に
    健やかなご成長を感じ、幸せを
    運んで頂いています。

    毎年、欠かさず、近況を
    ご報告頂く方も多く、
    感謝の念に絶えません。

    年の初めに、毎年届く
    幸せのお便り。

    今年一年の始まりに
    幸せを頂く私達。

    「あけまして、
     おめでとうございます」

    みなさまの笑顔が見たくて、
    今年も、その第一歩を
    歩みだします。



● Vol.150 「髪きり」 
---------- 2007/01/18(Thu) 01:17
    クリニックの近くに、
    美容室ができた。

    知人でもあったので、開店
    祝いにお花を贈った。

    こども達や家内が利用している。

    私は、ずっとお世話に
    なっている床屋がある。

    『お父さん、ご挨拶がてらに
     一度、利用してみて』

    家内の何気な〜い一言に、
    「ぇえ〜、マジでぇ〜..」
    困惑顔の私。

    「一人じゃねぇ〜」の私に、
    『丁度、この子もカットするから
    お父さん連れてって!』の
    お母さん。

    「えぇ〜..」のトーンダウン
    のお父さん。

    家内に玄関でお見送りされ
    ながら、次男坊のお供?!で、
    歩いて1分の夕暮れ時の美容室の
    ドアを静か〜に開ける。

    「もう、閉店ですかね!?
     また、出直します」
     ドアを閉めかけた私に、

    『あらぁ〜、先生!良く
     いらっしゃいましたぁ!
     お坊ちゃんもご一緒に!』
     ちょ〜元気な笑顔と声での
     お出迎え。

    『ど〜ぞ、どぅ〜ぞ!さっさっ、
     どぉ〜ぞ』と招き入れられ、
     シャンプー台へ。

    家内から、既に電話が
    入っていたらしい。

    シャンプー後、息子と
    並んで、鏡の前に。

    やや緊張気味の私と
    対照的に、隣の息子は、
    『ぇ〜とぉ、今日はぁ、
    前は少し短く、後ろは
    あんまり切らないで..』
    淡々とカットのご相談。

    私なんて、小学生の時に
    「びようしつ」なんて、
    来たことない。

    軽やかなBGMの中、
    香水の匂いがするお姉さんに、
    髪なんて切って貰うなんて、
    有り得な〜い・有り得ない。

    『先生は、どうなさいますか?』
    横目で息子を羨んでいた私に、
    鏡越しのスマイル。

    「おまかせします..」

    『お待たせしました、
     お疲れ様でした』の声かけに、
    「ありがとうございました」の
     会釈。

    息子と並んで、僅か
    1分の帰り道。

    でも、ちょっと、嬉しかった。
    一緒に並んで、髪切った。

    「お父さん、ちょっと、
     カッコ良くなった?!」に
     頷く我が子。

    ほんのちょっとの帰り道。
    おてて繋いで、お家に帰る。

    家内に髪型笑われても、
    ちょっと良い気分、
    笑い続ける家内に微笑み返し。

    行って、好かった。

    今度は、長男と行こ〜う!