● Vol.219 「だって・・」
---------- 2008/06/12(Thu) 09:09
        今日も赤ちゃんが・お母さんに
        逢いにやって来てくれた。

        うれしい・・。

        赤ちゃんの誕生に立ち合わせて戴ける
        私は・世界一幸せ者。

        でも・私は・ずっとずっ〜と・小さい頃・・。

        赤ちゃんは・こうのとりさんが
        連れて来てくれるものと信じていた。

        違った・・。
        ちょっと・びっくり・・。

        更に・少し大きくなってから・赤ちゃんは
        全て帝王切開で逢いに来ると想っていた。

        それも・違った・・。
        ちょっと・ショック・・。

        小学高学年の頃・給食時に・隣の席の
        女の子のカバンから・なにやら出てきた。

        「なに?これ!?テッシュ?!?」

        生理用ナプキン・・。
        少し恥ずかしそうに・その子は
        ポケットに仕舞い込んだ。

        「???」な私。
        同時に・クラスの女の子たちから
        私への冷たい視線。
        加えて・私を睨む担任の女先生。

        給食終わって・楽しい昼休みなのに
        何故か・担任に職員室に呼び出された。

        ちょっと・説教・・。
        状況把握不十分な私は・先生の前に
        立ち尽くすのみ。

        声変わりした頃・私は・ようやく・状況理解。

        今日も赤ちゃんが・お母さんに
        逢いに来てくれた。

        今では・たくさんの女性のご相談を受ける毎日。

        こうのとりさん・・。
        あなたは・何処へ・・。



● Vol.218 「先生・・逢いに来たよ・・・」
---------- 2008/06/05(Thu) 11:37
        ある一人の女性が・私のクリニックを受診。
 
        診察の結果・妊娠七ヶ月。
        まだ、どこにも病院にかかっていなかった。

        話を聴く。
   
        彼女は・東京出身。
        両親は・既に離婚。

        母と共に生活していたが・後に家を飛び出す。
        訳あって・九州の地へ。

        東京で・ある男性と出逢うも・彼は一人
        彼女を残して・故郷九州へ。

        やがて・彼女自身・妊娠に気づき
        彼を追って・南へ。

        彼女は・その日以来
        クリニックを訪れなかった。

        それから約一ヵ月後の休診日。
        ふらりと彼女が・私の元に現われた。

        「どうしてるの?」の私の問いに。
        『東京へ帰ります』
        『父が一緒に住もうと言ってくれたので・・』

        大きなお腹で・彼女は・私に呟いた。
        「良かったね・・」と・私は・彼女に返す。

        人には・様々な出逢い・廻りあわせ
        人生があるのだろう。

        お腹の赤ちゃんは・彼女をお母さんとして
        選んでやって来た。

        彼女と同様に・赤ちゃん自身も
        幸せになりたいと想っている。

        彼女と同様・赤ちゃんもハッピィな
        「これから」を望んでいる。

        母と子が・二人が・共に価値ある日々を
        送っている事を願って止まない。

        選ばれた・あなただから。
        
        あなたも・嘗て・選んでやって来た
        人なのだから。



● Vol.217 「日曜日の朝」
---------- 2008/05/29(Thu) 10:50
        私は・中学高校時代の6年間を
        全寮制の学校で過ごした。

        12歳。
        親元離れて・寮生活。

        基本「自分の事は・自分でする」システム。

        中1から高3までが・同じ寮で生活。

        学生服も不慣れな小学卒業生には
        高校生は“見上げるおじさん”だった。

        礼節に厳しい学校。

        日曜日の朝。
        決まった時間に朝食が始まる。

        先輩達が・寝癖頭と大きな欠伸で
        食堂に座る前に・・。
        中学一年生には・大事なお仕事がある。

        ブレックファーストのセットアップ。
        お皿を並べ・コーヒーやパンをセット。
        
        回数を増す毎に・先輩たちの要求も
        次第に高くなる。
        コーヒー党にも・ブラック派&シュガーのみ派&
        シュガー・クリーム派がいる。
        コーヒーが嫌いな方は・牛乳・紅茶を
        ご希望される。

        一人一人の“好み”をチェック&把握。
        
        頑張っちゃうと・“ご指名”まで・ついちゃう。
        指名が増えても・同級生には・あんまり
        自慢にはならない・・。

        熟練すると・先輩が席に着いた瞬間に
        絶妙なタイミングで・トーストが
        焼きあげる奴がいる。

        セットアップ終了。

        大きなお兄ちゃんたちを・我々は
        直立不動で・待っていた。

        お兄ちゃん登場。

       「おはようございます!」と元気に朝のご挨拶。

        サービス開始。
        日曜日の朝がスタートする。



● Vol.216 「ママ〜」
---------- 2008/05/22(Thu) 00:30
        『ままぁあ〜』
        「はぁあ〜い」

        『ままぁあ〜』
        「はぁあ〜い・ここよぉ〜」

        お母さんの健診について来た
        2歳のお姉ちゃん。

        ベットに休むお母さんの足元で
        母に添う小さなお姉ちゃん。

        母との僅かな距離の隙間に・少し不安が募る。

        『ままぁあ〜』

        幾度となく、母に呼び掛ける子。

        「はぁあ〜い」
        「ママはここよぉ〜・だいじょうぶよぉ〜」

        その度、応える母。

        不安と安心感。

        母の声があれば、子は安堵する。

        『ママ〜だいじょうぶぅ?』
        『イタクなぁあぃ〜』

        心配顔のお兄ちゃん。

        「だいじょうぶ!イタクないよぉ〜」

        優しく返す母。

        「お兄ちゃん・やさしいねぇ〜」

        頭を撫でる私。

         『ままぁあ〜』
         「はぁあ〜い」

        そのやりとりが・とても・私のこころを癒す。
        何気ないやりとりに・私も安堵する。



● Vol.215 「朝陽・夕陽・・」
---------- 2008/05/15(Thu) 11:52
        そう謂えば、「朝陽」を最近見ていない。
        そうだ・・そう謂えば「夕陽」を
        ずっと見ていない。

        と・・ふと突然・・想った。

        早起きして・冷たく新鮮な空気吸って
        朝靄の中・朝陽を拝みに行ってない。

        夕方散歩して・水平線に沈む夕陽を
        波の音聞きながら・砂浜で眺めていない。

        時間がないから?忙しいから??
        ダカラ出来ない???

        それは・きっと違う。
        本質は・こころの問題だと感じる。

        時間は・みな平等。
        勿論・当然
        「時間は無いものではなく・作るもの」

        毎日歩む路。
        そこには・季節の移り変わりもあるはず。
        いつもの道端に・小さな花も咲く。

        時は・同じように・みなに流れている。

        その日常に・流れる時間の中に
        身を置く自分に・しっかりこころを宿す。

        朝陽に・深呼吸を。
        夕陽に・佇み・身を委ねよう。

        こころを忘れない・忘れてはならない。



● Vol.214 「テニス大会」
---------- 2008/05/08(Thu) 17:51
        テニスを始めた我が子が・年月を重ね
        大会に参加するようになった。

        大会は・地区・市・県・九州大会と
        その規模は様々。

        いつも練習しているコートとは違う場所で
        いつもの仲間たちとは異なる
        初めて見る対戦相手とのゲーム。

        大会・試合という・未体験ゾーンへの挑戦。

        初めて体感する緊張感。

        先行逃げ切りのゲーム・逆転負けの試合
        シーソーゲームや逆転勝ちの達成感。

        勝って喜び・負けて悔しさを覚える。

        予選で敗退もあれば・本選まで進み
        更にレベルの高い相手との熱戦。

        敗戦後は・勝者たちの試合を・熱心に観戦。

        家内からリアルタイムに届く・試合経過。

        帰宅後の息子たちに「どうだった?」と
        素知らぬ顔で・私は訊く。

        気持ちは・ハイ&ローのキッズ。
        家内は・勝敗に一喜一憂。

        私からの家内へのアドバイス。
    
        「なんでも経験!子供は・子供で
        何かを感じ・学び取ってる」

        大人の感性とは異なる・成長期のこころは
        きっと何かを掴んでいる。

        負けて良し!勝って良し!
        泣いて・笑って・・。

        お風呂入ろう!



● Vol.213 「空・高く」
---------- 2008/05/01(Thu) 21:07
        『ぅわぁあ〜すご〜い』

        私の投げる七色の変化球に
        曲がった!落ちた!とはしゃぐ我が子。

        クリニックから自宅の子供に電話。
        「キャッチボールしようか?」
        『うん!するする・やるやる!』
 
        日曜日の昼下がり・仕事の合間に
        親子のキャッチボール。

        「うまくなったやん」
        「おぉ〜ナイスボール!」

        汗も拭わず・全力投球・転がるボールを
        走って追い駆ける息子。

        父との時間に喜ぶ・子の笑顔が眩しい。

        『時間大丈夫?まだ出来る?』
        白衣姿の父との戯れに
        子の言葉が少し切ない。

        勤務中のスタッフが
        無言の笑顔を親子に送る。

        その夜「子供たちは・もう寝た?」
        私から家内へ・クリニックからメール。

        少し遅れて・家内からの返信。

        『良かったね・キャッチボール出来て・・』
        『とっても喜んでたよ・・
        一時でもパパとの時間に・・』

        『パパも良かったね・・お疲れ様』

          空・高い。
          明日もきっと・快晴。



● Vol.212 「快晴〜!」
---------- 2008/04/24(Thu) 11:57
        私の地元には・医師会立の看護学校がある。
        私も講師として・産婦人科の講義に出向く。

        今日の午前中に・私の講義。

        青空いっぱい・とても良いお天気。

        聴講する生徒も・思わず
        コックリ・コックリ・・。

        居眠り防止に・私は・いつも教室内をウロウロ。
        決して・教壇にじっとしてはいない。
        教室の後ろから・お話。
        学生の背中を見ながら・熱い講義をする。

        流石に眠れない。
        けれど・大物?は・それでも
        睡魔と闘っているご様子。

        後ろから講義。
        
        違う観点からアプローチする事は・大切。
        見えないものが・見えてくる。
        一方通行では・伝わらないものがある。
        相手のこころには・響かない。

          共に考える。
          一緒に学ぶ。

        今日は・とても・良いお天気。
        昨夜の雨が嘘のよう。

        小学生の息子は・元気に登校。
        今日は・遠足らしい。

        終業のチャイムと同時に
        生徒達と一緒に大きく背伸び。

        いっぱいに深呼吸。
        一日のスタート。
        陽射しが眩しい。

        今日も・良い一日。



● Vol.211 「大学デート」
---------- 2008/04/17(Thu) 20:36
        大学生だった私。
        
        想いを寄せる人がいた。
        思い切って・デートの申込み。
        返事は・OK!

        その日から「その日」に向かい
        綿密なデートコース計画。
        友人から車も借りた。

        『車いいよ。ところで何に使うの?』と
        さらりと友人。
        「なにって・・ちょっとデート・・」と
        小さく私。
        『だれ?!相手は誰!?!』と友人からの
        尋問をどうにか交わし・Key Get!

        一人こっそり・シュミレーション。
        
        来る「その日」。
        食事して・ドライブ。
        計画通りのスケジュール。

        信号で停まる。

        少し遅れて・隣で信号待ちする車あり。
        なにやら・奇妙な熱視線が横から
        私を突き刺す。

        気になる・車をちらりと・脇見する私の視界に
        飛び込む・アンビリーバブル・・。

        「ぇえ〜?!?はぁあ〜!?!」。
        こころの中で・大きく・どよめく私。
        
        車を借りたその日から・友人達は
        連日連夜の会議。
        私の行動パターンを予測し・デートコース&
        ドライブコースをシュミレイト。

        見事!大当たり!!
        信号で私と並び・ガッツポーズの悪友達。

        『隣の車の方は・お知り合いなの?』の
        彼女の囁きも・私には・届かず。

        信号待ちの並列2台の明と暗。

        「おまえら・覚えていろよ〜」と
        ハンドル持つ私の手が・熱い。

        信号は青へ。
        並列していた悪友達は・何処へ去る。
        直進する私。

        『ねぇ・・さっきの車・お友達でしょ?!』の
        助手席からのお言葉。

        右へカープ。
        ハンドル持つ手が震える・何故だか
        おかしくて・肩まで震えちゃう。

        「いや・違うよ・・人違いじゃない?」と私。

        お馬鹿な友に・・・。
        あいつら・やっぱ・好いとう・・。



● Vol.210 「たなべのファンであるために」
---------- 2008/04/10(Thu) 11:54
        たなべクリニックには・定期的な会議
        研修会・勉強会が存在する。

        スタッフは・様々な研修を受け
        会議に参加し・多くの勉強をする。

        クリニックは・「プロの集団」を目指している。

        「1円でも・お金を貰ったらプロ!」が
        院長の考え・方針である。

          だから・妥協しない。

        仕事は楽しく・プロ意識を持って
        常に自分自身で考え・行動する事が
        スタッフには求められる。

        スタッフ全員が一堂に会する
        「全体会議」がある。

        3月・2007年度を締めくくる
        全体会議が開かれた。

        年度末の全体会議では
        「スタッフ表彰」がある。

        功労賞・技能賞・気配り賞・MVP賞
        ミスたなべクリニック賞など各賞の発表。

        07年度の1年間を通じて
        その賞に値する人を・スタッフが
        スタッフに投票し・決定される。

        院長は・投票権なし・プレゼンターの役目のみ。

        各章発表。
        受賞者への賞賛の拍手。
        受賞者の歓びのスピーチ。

        スタッフがスタッフの労を労う・感謝する。

          「想いは・ひとつ」

        クリニックのスタッフが
        1番のたなべのファン。

        加えて・院長からの想定外
        「特別賞」の発表。

        サプライズに・スタッフから
        受賞者への更なる賞賛の拍手。

        1年間・ありがとう。
        
        4月・新たな年度のスタート。
        今年度の「スタッフ表彰」が今から楽しみ。

          感謝。感謝。