● Vol.229 「初盆」
---------- 2008/08/21(Thu) 09:45
        盛夏。

        まだまだ暑い日が続く中
        父と義父が天国に召され
        初めてのお盆を迎えました。

        初盆は・新盆
        (にいぼん・あらぼん・しんぼん)と言われ
        お盆は・正式には・盂蘭盆(うらぼん)と
        言うのだそうです。

        精霊棚を作り・小机の上に真菰(むしろの一種)
        を敷き・台の上に位牌やお供え物をしました。

        父や義父が・馬に乗って早く帰って来て
        牛に乗ってゆっくり戻っていくようにとの
        願いを込めて・キュウリで作った馬とナスで
        作った牛も供えました。

        13日(迎盆)・父たちやご先祖の霊が
        家に帰る際に迷わないようにと
        夕方軒先で迎え火を焚き
        玄関に提灯を下げました。

        15日。
        お送り火を焚いて・お見送り。
        家族・親族揃って・精霊舟を担ぎ
        道先案内人の提灯を先頭に浜辺へ。

        みな・想い想いに合掌。
        潮風とさざ波を感じ・暗く遠い海の向こうに
        こころで会話。

        振り返る事無く・帰路に着く。

        魂は永久に。



● Vol.228 「“30秒”の世界」
---------- 2008/08/14(Thu) 18:32
        父が突然・上京。

        娘に逢いに来た。

        『急に・・なに?』と娘。
        「出張でさ・・」と父。

        「仕事・・どうだ・・」
        『仕事?順調・順調!心配ないって・・』と
        上目遣いの娘。

        「そうか・・」と俯く父。
        
        ・・嘘をついた娘。

        「じゃあな!・・」と
        改札口で・振り返る・父。

        ・・ホントは・出張なんて・なかった・・。

        「バレたか・・」
        車窓を眺める父。

        『バレバレだって・・』
        無言で・手を振った娘。

        父の上京。

        僅か30秒のコマーシャル。

        私が・とっても好きなストーリー。

        みんな・知ってるかなぁあ〜?
        知っててほしいなあぁ・・。



● Vol.227 「ママ・でびゅ〜」
---------- 2008/08/07(Thu) 12:13
        母と子のテニス大会を経験した家内。
        今度は・テニス仲間とダブルスを組んで
        試合に臨んだ。

        ある意味・ホントのデビュー戦。

        残念ながら・私は仕事で観戦出来ず
        応援メールを送る。

        お母さん帰宅。

        「お疲れさん!楽しかったぁ?」

        『楽しかったぁあ〜!!』

        楽しんだ妻に・結果は・あえて尋ねない。

        当日・息子たちもテニスの練習。

        母と子・帰宅後のシャワーですっきり。

        一息ついて・母と子は・三人でお出かけ。

        「どこいくの?」って・聞くだけ野暮の
        小脇にラケット抱えたウェア姿。

        三人をお見送りした後・仕事が一段落した
        私は・夕暮れのコートに。

        ママのプレイを初めて観戦。

        「結構上手じゃん!」

        パパも参加して・子供とラリー。

        一汗かいて・またお風呂。

        張り切ったお父さんは・肩が痛い。
        でも・痛いけど・・うれしい。

        心地よい疲労感の夏の夜。



● Vol.226 「90年目を迎えて・・」
---------- 2008/07/31(Thu) 00:43
        1918年・大正7年。

        「たなべ」は・この地・唐津に
        産声をあげました。

        初代院長・祖父・熊喜(くまき)。

        私が物心ついた頃
        祖父は現役で診療していました。

        私には・物静かな印象でしたが
        とても厳格な人であったようです。

        ある夜・幼い私に・祖父は
        「良平・本ちゃあ〜・安かなあ〜」と
        呟きました。

        当時・その真意を充分に理解出来なかった
        私は・自身が進学するにつれ
        祖父の言葉の重みを感じる事となりました。

        苦学して・医師となった祖父は
        晩年になっても医学書を紐解いていました。

        本の価値を0にするか・100倍にするかは
        自分次第。

        本から学ぶ事が・いかに貴重で・大切なのかを
        私に伝えたかったのでしょう。

        2代目院長・父・厚(あつし)。

        父も職業柄・とても忙しい日々を
        送っていました。

        ある日の早朝・父が突然布団から
        寝ぼけ眼の幼い私と弟を担ぎ上げ
        「一緒に朝ご飯食べるぞ」と食卓の前に
        二人を座らせました。

        「いただきます・ほら食べろ
        今日も学校頑張って来いよ」と父。

        寝起きの私たちは・父の奇行に
        『?』な感じで・箸をつける。

        私も父となった今・忙しく子供たちと
        ゆっくり朝ご飯も食べれなかった父の
        子供たちへのささやかな想いであったで
        あろうと感じます。

        よく兄弟げんかをしていた私たち兄弟は
        ある日の晩御飯時に・大ゲンカ。

        仕舞には・お互いのおかずにまで攻撃。
        その瞬間・兄弟二人は・父にガツンと担がれ
        倉庫に投げ捨てられました。

        おお泣きする弟・唖然とする私。

        食べ物を粗末にした事に
        父はとても憤慨したようでした。

        礼節に厳しく・態度で手本を見せる父でした。

        3代目院長・私・良平(りょうへい)。

        祖父・父が築いてくれた「たなべ」は
        私の代で『たなべクリニック産科婦人科』
        として生まれ変わりました。

        祖父の代から通ってらっしゃる患者様。

        父が取り上げた赤ちゃんが・お母さんとなって
        またそのお産に私が立ち会う。

        九十年。

        地域のみなさまに支えられ・多くの方々の
        助けがあり・90年を迎える事が出来ました。

        そのご恩をお返しする気持ちで    
        スタッフと共に・愛する郷土・唐津のために
        これからも歩んでいきます。

        百年へ向けて・しっかりと・・。



● Vol.225 「母子テニス大会」
---------- 2008/07/24(Thu) 00:09
        快晴!
        母と子のテニス大会が開催。

        こども達がテニスを始めたのを機に一念発起。
        家内もテニススクールの門を叩いた。

        参加資格は、お母さんと小学生の子供のペア。
        息子は、6年生。

        最後のチャンス。

        息子に嘆願。
        「一緒に出ようよぉ〜・・」のママ。
        『う〜ん・ちょっと考えさせてぇ〜』の息子。
        家内の熱意に負けて・首を縦に振った我が子。

        でも・ママは・ちょ〜初心者。
        おおハシャギの妻を横目に
        溜め息ばかりの次男。

        大会の朝がやって来た。

        『パパぁあ〜』と息子。
        「なにぃ〜?」と父。
        『ママがテニスしているとこ
        一度も見たことないっちゃけど・・』
        「そうなの?!?実は・パパも
        一度も見たことない・・」

        父と子の大会直前の小さな苦笑い。

        結果は・完敗。
        試合では・息子が母を精一杯サポートしてた。

        それでも・大満足・ママ。
        ちょっとお疲れ・次男。

        頑張ったね・・。

        母と子。
        互いに・ちょっと・成長出来た
        夏の一日・・。



● Vol.224 「おばあちゃん!」
---------- 2008/07/17(Thu) 10:24
        あかちゃん・大好き!

        赤ちゃんと日々接する事の出来る私は
        とても幸せな毎日。

        更に・たなべクリニックには
        おばあちゃんもやって来る。

        おばあちゃんにも・毎日逢える。

        実は・私・おばあちゃんも大好き!

        九十九歳のご婦人が来院。
        『先生〜・おはようございます』
        「おはようございます
         今日はどうされましたか」

        お話して・診察させて頂いて・お話して・・。

        「ちょっとお手を触らせて頂いて
         いいですか・・」

        『?!』な患者様。

        「いやぁあ〜・私も長生きするように
         ご利益と思って・・」と私。

        『あらぁ〜・私で良ければ
         どうぞ・どうぞ・・』とニッコリ。

        「ほら!あなたも触らせて貰いなさい」と
        私は・スタッフへ進言。

        握手して貰うスタッフ。

        「よかったねぇ〜」とニッコリ私。

        「暑くなってきますから
         お身体大事に・お気をつけて」

        『先生こそ・・』

        診察させて頂いてるのに
        こちらの方が・元気を戴く。

        「ありがとうございます・・」



● Vol.223 「開院90周年」
---------- 2008/07/10(Thu) 11:53
        たなべクリニックは
        開院90周年を迎える事が出来ました。

        平成20年7月6日 日曜日 快晴。

        クリニックの駐車場や1階待合ホールを
        開放して「90周年イベント」を開催。

        1階待合ホールでは「たなべギャラリー」
        として・開院当初から現在に至るまでの
        膨大な資料の中から・厳選した様々な
        貴重な写真やビデオを展示・上映。

        歩んで来た九十年の歴史を
        来場された多くの方々にご覧頂きました。

        ホールは・まるで「同窓会」。

        たなべと共に歩んで来られた懐かしい顔が
        一同に介し・昔話に華が咲きました。

        駐車場スペースでは・スタッフが
        この日のために準備した様々な
        企画テントが並び・大賑わい。

        軽食コーナー・ヨーヨー釣り・カキ氷
        工作遊び・スイカ割り・バルーンアート
        などなど・・。

        こども達・お母さんお父さん達
        おばあちゃんおじいちゃん達が
        ワイワイガヤガヤ。

        まるで「夏祭り」。

        ご来場の方と共にスタッフも
        楽しい一時を過ごす事が出来ました。

        この地に・九十年。

        携わった全ての人に・こころより・感謝。

        百年へ向けて・新たなスタート・・。



● Vol.222 「あの日・・あの瞬間・・」
---------- 2008/07/03(Thu) 00:38
        あるお母さんが診察へ。

        「お久し振りですね」
        「お子さんは・お元気ですか?」と私。

        『ハイ・もう中学生になりました』とお母さん。

        「そうですか・・大きくなられましたねぇ〜」

        『それが先生!いっちょん言う事きかんし
         返事はせんし・・』
        『口答えばぁあっかりしてから
         勉強はせんし・・ホントにもう・・・』

        思わず愚痴のお母さん。

        微笑み・頷くだけの私。
        愚痴オンパレードもひと段落した時。

        「でも元気なんでしょ・健康なんでしょ!」

        『そりゃ元気がありすぎて困るぐらいです!』

        「ならば・いいじゃないですか!」
        「お子さんが逢いに来てくれた時
         お母さん何考えてましたっけ?」

        「勉強できますように
         言う事ききますように・・」
        「口答えしませんように
         返事しますように・・」

        「なあぁ〜んて・全然考えてなかったでしょ!」

          ただ・ひとつ・・。

        『健康で産まれますように・・』って
         こころから願ったでしょ・・。

        しばし・沈黙・・お母さんと私。

        『そうですねぇ〜・そうでした・・』

        二人で向き合い・笑ってお仕舞い。

        “あなた”を選んで
         やって来てくれたんだから!

         それで・いいじゃん!



● Vol.221 「ありがとう・・」
---------- 2008/06/26(Thu) 00:30
        赤ちゃんとお母さんとの共同作業・出産。
        7年ぶりのご出産。

        早朝の分娩に・7歳のお兄ちゃんが
        寄り添い・立ち会う。
        母の傍らで・団扇で扇ぐ・汗を拭う。

        やがて・赤ちゃんが逢いに来た。

        元気に産声をあげる弟を・じっと見つめる兄。

        やがて・ベット上の母に寄り添い
        小さな声で一言。

          『ありがとう・・』

        堰を切ったように溢れる涙。
        母も・もらい泣き。

        小さなこころで・ずっと母に寄り添い
        精一杯・励まし続けたお兄ちゃん。

          感謝の涙。
          感動の涙。
          緊張の糸が途切れた安堵の涙。

        「お兄ちゃん頑張ったもんねぇ〜」
        「えらかったよぉ〜」

        母・私・スタッフからのこころからの労い。

        『おかあさん・・』
        「なに?どうしたの?」
        『折り紙とってくる・・』

        この日の出逢いのために
        兄が弟に作った折り紙。

        笑顔に戻った兄の
        弟へのファーストプレゼント。

        ありがとう・・。
        お兄ちゃん。
        ありがとう・赤ちゃん。
        ありがとう・お母さん。



● Vol.220 「おもやい会・一歳誕生会」
---------- 2008/06/19(Thu) 10:37
        心配していた雨もなく
        先日『おもやい会』を開催出来た。

        クリニックで・お母さんに逢いに来てくれた
        赤ちゃんの『一歳誕生会・おもやい会』。

        たくさんのお友だちとお母さんが
        参加して下さった。

        みんな・大〜きくなったぁあ〜。
        お座りして・ハイハイして・たっちして・・。

        『だれ〜?このおじさん??』って
        私の腕の中で・私の顔をじっと見る。

        たなべクリニックのモットー
        『育児こそ・世界で最も重要な仕事である』に
        共感して下さった近隣の幼稚園の園長先生の
        講話もあった。

        「一歳のお誕生日おめでとうございます!」
        「そしてお母さん・一年間ご苦労様でした・・」
        園長先生のお話が・とてもこころに響いた。

        クリニックスタッフの「育児支援チーム」が
        こころからの手作りの会を開いてくれた。

        みんな・また・おいでねぇえ〜!
        いつでも・遊びにおいでよ〜!!
        待ってるよ!!!

        また・お逢いしましょう!