Vol.319 「がんばる」
乳幼児の虐待のニュースが・後を絶たない。

幼き命が途切れた時・それが無常にも
記事として・私たちへ届く。

死を持って始めて事件性を持つならば
水面下の日常の虐待は・計り知れない。

虐待を受けた子供たちが・施設で共に育つ。

様々な人々が・子供たち一人一人と真正面から向き合う。

何度も何度も・ぶつかり・抱きしめ・追い駆ける。

「怖いけど・・好き」。

子供は・親への念を呟く。

どんな辛い過去を持っている子供たちでも
親への愛着を消せない。

やがて・施設を育つ。

「がんばる・・」。

小さく呟いて・卒業した。

彼らを・こころから応援する人達がいる。
Date: 2010/04/29(木)


Vol.318 「今が幸せ」
幸せですか?

はい・もちろん。

唐突な質問に・たじろぐ事なく・即答した・その人。

インタビューアーが・むしろたじろぐ。

その人は・同じ質問に・5年前も10年前も
「今が幸せ」と・答えていた。

とてもすてきな人。

そう感じる。

今が幸せと笑う人は・幸せを呼び込んでいる。

だから・・幸せなのだ。
Date: 2010/04/22(木)


Vol.317 「はっぴぃ・こ〜す」
お姉ちゃん三人。

今度は・おちんちんついてた。

『先生もう一回見せて下さい』

『あらぁ〜・やっぱりついてますね!』

「お腹の中に忘れて来なければ・男の子」

じわっと・泪。

『主人が喜びます・・』

母喜ぶ。
父喜ぶ。

すると母・更に喜ぶ。

すると・お腹の赤ちゃん・さらにさらに嬉しい。
Date: 2010/04/15(木)


Vol.316 「溢れる幸せ」
『先生〜・どっち?やっぱおとこ?!』

「なにか・付いてるみたいだね」

『そっかあぁ・・』
『でも・・いい!』
『男三人でも元気なら・いいよ!』

『四人目頑張って・女の子つくる!』

「そう・そう!カワイイお嫁さんもらったら良いじゃん!」

三人目のご妊娠で・女の子を少し期待していたお母さん。

でも・高らかな笑いと母性で・三人目の男の子を
こころから受け入れている。

こんなお母さんを選んだ三人目の男の子は・幸せ。

こんなお母さんだからこそ・またおちんちん
ついていても選んだやって来たのだ。

そんなお母さんに出逢えた私も・とても幸せ。

溢れる母性に・赤ちゃんも私も包まれ
溢れるほど幸せな気分となる。

幸せとは・・こういうことなのだ。
Date: 2010/04/08(木)


Vol.315 「逢いたかった」
「眼は・ボクに?!?」
「鼻は・・おまえ似だよ」
「指は・俺かなぁ〜・・親指は・俺だね!」

「お父さんに連絡してくるね!」

「写真・・あっムービーも撮らなきゃ」
「あっ・眼開けた・開けた」

うれしい・うれしい。

飛行機乗って・電車乗って・やっと着いたお父さんを
赤ちゃんは・ちゃんと待っててくれた。

『逢いたかったよ・・』

ボンディング。
一時のサイレント。

頷く・・お父さん。

「ぁあっ・ムービ〜ム〜びぃ」

ありがとう・・赤ちゃん。
Date: 2010/04/01(木)


Vol.314 「かいおう」
魁皇。

大相撲力士。

最もおすもうさん・らしいおすもうさん。
 と・私は想う。

力士らしい力士。

四股名も良い。

三十七歳。

「相撲界では年寄りでも・実社会では現役バリバリの歳」。
 インタビューでの彼の弁。

威風堂々。

まだまだ・これから。

生涯戦歴・千勝も目の前。

行け!九州男児。
Date: 2010/03/25(木)


Vol.313 「卒業」
母は・朝から美容室。

息子は・のびのびお着替え中。

息子の百倍気合いのお母さん。

いざ出陣。

卒業生入場前から・うるうるママ。

     卒業。
     15の春。

「どうだった?」と・父。

『うれしい・・悲しい・・少し寂しい・・』
『三年間は・あっと言う間だった』と・息子。

おめでとう。

あなたの未来は・限りなく高く澄んでいる。
Date: 2010/03/18(木)


Vol.312 「約束」
『生まれる!生まれるぅ〜』

『ねぇ〜・先生・今日生まれる?』
5歳のお兄ちゃんは・ちょっと興奮気味。

「まだ・まだよ」と・母。

『土曜日に生まれるって・言ったじゃん』

おなかの中をごにょ・ごにょ動く弟君に
お兄ちゃんは・どきどきワクワク。

『なんで・まだ生まれんとぉお〜』

「それはねぇ・雪が降ったから・・」
「寒いから・引っ込んじゃった・・」と・私。

『そっかあぁ・・』と・兄。
『じゃぁあ!いつ!?!』

「赤ちゃんに訊いてね!」

『うん!バイバ〜イ・先生〜』と・駆け足兄ちゃん。
Date: 2010/03/11(木)


Vol.311 「スヌーピー」
父が以前出張から・ぬいぐるみを抱えて帰宅した。

飛行機の中でも大事そうに抱えていたと・母が話していた。

妹へのプレゼント。

当時小さな彼女は・そのぬいぐるみを・とても大切にしていた。

いつも・彼女のそばに。
愛称・ピーちゃん。

ぷくぷくしていたピーちゃんが・いつの間にか・ほっそりと。
色白だったのに・やがて・地黒に。

手足は・離れ・・。
最期に・耳だけが残った。

それでも・耳だけピーちゃんは・小さな妹といつも一緒だった。

ピーちゃんとの別れは・彼女の成長の証であった。

外来に・同じような女の子・・。

ピーちゃんの親戚みたいな一片を・大事そうに抱えている。

『これじゃないと・駄目なんですよぉ〜』と・お母さん。

「当ったり前だよねぇ〜」と・私。

小さな女の子は・にこっと私に頷いた。
Date: 2010/03/04(木)


Vol.310 「ハンサム・スーツ」
息子二人と共に・テレビで邦画を観た。

軽いのりで・くつろいで観賞。
コメディタッチのストーリー。

ハンサムではない独身男性が・ハンサムに変身。

ある日・突如一変した人生を歩み出す。

外見と中身。

テーマはシンプル。

だけど・無言のメッセージがあった。

おもしろかった。
笑えた。

そして・少し考えさせられた。

良かった。

観て・良かった。

息子たちと一緒に観れて・とっても良かった。
Date: 2010/02/25(木)