● Vol.46 「ご・め・ん・な・さ・い..」
---------- 2005/03/17(Thu) 17:26
   「それでは、今日は少し血液を
    採って検査しますがよろしい
    でしょうか?」と、患者様に
    ご説明すると殆どの方が
    血液検査に応じられます。

      注射はき・ら・い。

     これが私の本音です。

    私が幼稚園児の頃、予防接種
    が嫌いで、園の運動場を走り
    廻って逃げた事がある。

    ちっちゃい頃、風邪を引いて、
    だだをこねてこねて、呆れる
    看護師さんの傍らで医師である
    父に無理やり押さえ込まれて
    注射をされた事がある。

    年に一度、クリニックでの
    健康診断の際、スタッフから
    失笑を受けながら、涙目で
    血を採られる私がいる。

      ごめんなさい。

     偉いなぁ〜、みなさん。
    
     顔色ひとつ変えないで。

      風邪などには、
      十分気をつけて。

      ご自愛下さい。



● Vol.43 「もう一度..」
---------- 2005/03/09(Wed) 21:27
   お腹の中に赤ちゃんが
  やって来てくれたお母様方を
  サポートをしたいと思う「熱意と
  信念」でクリニックは動いている。
  
   産前教育を柱に、妊娠中の
  上のお姉ちゃん・お兄ちゃん
  への接し方などスタッフは、
  時折、自身の子育ての実体験を
  交えてお母様の言葉・思いに
  耳を傾けている。

   2回目の妊娠・出産で、
  初めて当院と出会ったお母様が
  様々な産前教育を体験された。
  
  そのお母様が、コメントされた。
 
 「2回目の妊娠を通じて、最初の
  妊娠・出産、そして、子育てを
  改めて振り返る機会を得た」と。

  そして、こう付け加えられた。

 「もう一度、子育てをやり直したい」
 
 「上の子をいつも怒ってばかりいた」

   「早くしなさい」
   「早く着なさい」
   「早く脱ぎなさい」 

  子供に耳を貸さず、子供自身に
  考えさせず、すべて指示していた。

  気付くと、冬なのにシャツ一枚の
  我が子が自分の前に座っている。

  寒い時は、服を重ね着する。
  暑い時は、服を一枚脱ぐ。

  対話がなければ、子供は思考しない。
  子供の目線で話し、考えさせ、
  行動させ、褒めて抱きしめなければ
  寒くとも子供は、薄着で過ごす。

 「今からじゃ、遅いですよね..」
  と、呟き、下を向くお母様。

     遅くなんかない。
    子育てにタイムリミット
     なんかない。

  聴き、頷き、話しましょう。
  そして、抱きしめましょう。

  今、この時からお腹の中の新しい
  我が子と共に上のお子様の
  子育てをスタートしましょう。

     だいじょうぶ!

    絶対、だいじょうぶ!

     何も心配しないで。

  

● Vol.42 「夢は必ず叶う」
---------- 2005/03/03(Thu) 12:29
   健診に来院されるお母様に
   連れられてお兄ちゃん・
   お姉ちゃんがやってくる。
      
   右に左に、上に下に診察室の
   探検が始まる。
   見るもの全てが興味の対象、
   好奇心が服を着て歩いてる。

   子供は、すばらしい!
   その成長に感動と驚嘆さえ
   覚える。

   子供は、大人と違う次元・
   空間で戯れている。

   我が子が未就学の頃、
  「ねぇ〜、大きくなったら
   何になりた〜い?!」
   と、問いかけると

    『サッカー選手!』
   と、元気良くお返事。
   
   読書中の私は、ページを捲り
   小学校高学年になった息子に
   何気に話しかける。

   「大きくなったら何に
    なりたいと〜!?」

   『やさしい人になりたい』

    何気な会話から一変、
    息子と向き合う私。

   「そうかぁ〜、それは
    とてもいい事だね」 

   彼の眼には、何が映って
   いるのだろうか?
   何を見ているのだろうか?

   背が伸びる、身体が重くなる。
   同時に
   こころが成長している。

    こころは、いつまでも
    成長する。

   私も彼のように成長したい。



● Vol.41 「カラオケボックス」
---------- 2005/02/24(Thu) 12:04
    親にとって、我が子の
    「初物」 「デビュー」は
    とても印象に残る。

   今回は、カラオケボックス。
   親子揃って、初めて行った。

    我が子のデビューに
    お父さんだけが少々
    興奮気味。

    気づけば、一番マイクを
    握り締めている私。

    しばし熱唱して、我に帰る。

    「ねぇ〜、なに歌う?」
    「アニメも沢山あるよ」

   と、かわいい歌声を期待する。

   デジタル世代の子ども達は
   さっと選曲・スイッチオン。

    「こ・これ、誰の曲?!」

    『オレンジレンジ』 
    『ちょっとラップ系』
 
    振り付き&クールに
    パフォーマンス。

   嬉しいような・嬉しくないような
   盛り上がるような・ないような
  
    微妙なリアクションの私。

    「楽しかった?」
    『うん、楽しかった』
    「また、行きたい?」
    『うん、また行く』

    何故か必要最小限の会話。

    今日の日記は、ちと悩む。



● Vol.40 「日・記」
---------- 2005/02/17(Thu) 17:41
    お年玉をゲットしたばかりの
   子供から早々に内緒話で相談事。

    『今度の子供の日に..』
    『誕生日のお祝いに..』 

   「えぇ〜、今からおもちゃの
    購入予約?!」と、お父さん。

    「じゃあ、お約束しよう」

    父の提案に無条件降伏の
    お子様たち。

    「日記書こう、毎日!」
 
   不満気な顔で止む無く了承。

    でも、最近は子供たちも
    とても喜んで書いている。

    今日の出来事に自分なりの
    ストーリーをつけて、
    パジャマ姿で発表会。
  
    今では、本来の目的を
    忘れ、日記そのものを
    楽しんでいる。

    私も、毎日綴っている。
    家族のこと、仕事のこと、
    自分のこと...。

     八年目の日記。



● Vol.39 「私の良きアドバイザー」
---------- 2005/02/10(Thu) 12:05
   子供と一緒のお風呂は、親子の
   大切なスキンシップの空間です。

   子供の今日の出来事をひとつ
   ひとつ聴き・尋ね、彼らの
  「今日一日」を疑似体験する。

   しかし、最近は少し状況が
   変わりつつあるようです。

   『お父さん、あのね〜』 

    と、湯舟の息子が一言。
  
   『さっきは、お父さんが
    悪いっちゃなかぁ〜。
    お母さんに謝まった
    方が良いと思うよ』 
  
   入浴前の些細な夫婦喧嘩を
   冷静に査定するお子様。

   「そうねぇ、そうする」

   と、小さく頷く大きな父。
  
   ママの事で、息子の適切な
   アドバイスを受けるパパ。

    小さくて大きな私の
    カウンセラーたち。

    明日もパパの相談に
   ママに内緒で乗ってねぇ〜! 

    

● Vol.38 「思念」
---------- 2005/02/05(Sat) 20:56
   日々成長する子供と
   共有する時間は、
   何事にも換え難く、
   二度と取り戻せない。

   職業柄、早朝、子供の
   寝顔を横目に自宅を離れ、
   深夜帰宅し、また、寝顔の
   子供に「ただいま」と呟く。
   
   今日も一日「動いてる」
   我が子に遭遇しない事は、   
   決して珍しくない。

   自宅脇でのたまのキャッチ
   ボールも数球で中断。
   私の携帯電話の呼出しベルに
   
    『いいよ、お父さん』

   と、微かな笑顔で私の
   グローブを持ち帰る我が子。

   「ごめんね、今度また..」

   の父の声に頷き足早に去る子。

   以前、講演先の記者から
   インタビューの最後に
   「先生の趣味は?」と尋ねられ、
   『子供と遊ぶ事』と答えた。

   記者のペンは止まり、
   「それじゃ、記事として
    面白くない」のコメント。

   その記者の眼を正面から
   見つめ、もう一度
   『子供と遊ぶ事』と返答。

   取材記事から「私の趣味」
   は、後日削除されていた。

   私は、赤ちゃんが大好き
   だから今の道を選んだ。

   今、産声を上げたこの子が
   愛しく両親の溢れる愛情に
   包まれる事をいつも願う。

   親として選んでくれた
   子供に感謝し、その念を
   百倍にして子に返したい。

      返したい..
     抱きしめたい..



● Vol.37 「金魚さんが天国へ..」
---------- 2005/01/27(Thu) 12:39
  昨年のお祭りの際、子供と
  金魚すくいを楽しんだ。

  なかなか上手くすくえない
  子供は、おばちゃんの
  スーパーテクニックに
  目を丸くするばかり。

  「はい、おまけ」と、
  おばちゃんから手渡された
  ビニル袋の金魚を子供は
  大事そうに持ち帰った。 

  金魚たちは、年を越す事が
  出来なかった。

  生き物が死んだ事を子供に
  どう伝え、理解させるか
  とても迷ってしまった。

   テレビゲームの
  「倒した・倒しされた」
   とは、次元が違う。

  死んでもリセット出来ない。

  「金魚が死んだ、
   また買えばいい」では、
   絶対違う、という事。

   生き物には、命がある事。
   その命は終わると絶対
   蘇らない事。

   生命は、尊い事。

   100%は、理解出来ない
   と感じる。

  しかし、子供に頭ではなく、
  心で何かを感じ取って欲しい。

  幼き記憶の内に留めて欲しい。

  金魚に目を瞑り、手を合わせ
  「さようなら」を言って..



● Vol.36 「ただいまぁ〜!」
---------- 2005/01/20(Thu) 18:31
   私が幼少の頃、夏休みに
   麦藁帽子をかぶって友達と
   よく遊びに行った。
  
   自宅にはまっすぐ帰らず、
   親戚のおばちゃん家に
   一直線。

   おばちゃん家の玄関先で
   つい、私は
  『ただいまぁ〜!』と元気よく。

   「あらぁ〜、何年振りに
    聞いたねぇ、ただいまは」
    と、おばちゃんにっこり。

   「さあ、あがりんしゃい」

   お目当ては、冷たい麦茶と
   スイカ&アイスクリーム。
   
   私の傍らで目を細めて
   団扇を扇ぐおばちゃん。

   あれから、数十年。
   我が子が

    『ただいまぁ〜!』

    「お帰りぃ〜」
   
    『遊びに行ってくる』

   一直線に家を飛び出す。 

    「ただいま」 「おかえり」

   親になって初めてわかった
   おばちゃんの気持ち。

    「気をつけて〜」
    
     『はあぃ〜』
  
   子供の後姿に心で後押し。

   元気でいってらっしゃい!



● Vol.35 『しりとり』 しよう!
---------- 2005/01/13(Thu) 18:32
   子供が小学校に上がる前
   よく、子供たちに

   「しりとりしようよ!」

   『しりとり』 って?!

   子供たちにルールを説明。
   
   「じゃあ、お父さんから」
   
   1周目、2周目...
 
   『...』
  
   3周目には、なかなか
   進まなかった。

   それから、数年。
   
   車中で子供からリクエスト。

   1周・2周 〜 4・5周。

   「えっ〜、よく知ってるね」
  
    時には、ドキッとする
    単語が飛び交う。

   しりとりは、結構奥が深い。

   気づけば、一番マジに
   なってるお父さん。

   負けたら、家に帰らず
   町内を車でもう一周。 

     真剣勝負。
  
    同レベルの戦い。