● Vol.59 「なわとび..」
---------- 2005/05/12(Thu) 10:41
   渋滞、車はなかなか進まない。
   交差点に差し掛かる。

   向側の小さな路地脇で
   女の子が縄跳びをしている。

   なかなか上手く跳べない。
   けれど、一生懸命頑張ってる。
   
   そこへ、お父さんらしき人。
   娘の縄跳びで軽やかにお手本。
   見事な二段跳びを披露。

   父を見上げる娘。
  「わぁ〜、すご〜い!」的笑顔。
   羨望の眼差し的リアクション。

   ニッコリ去る父。
   
   一人、また黙々と練習する子。
   更に真剣な表情での挑戦。

   父、再び登場。

   娘の目線に下りる。
   頭をやさしく撫でる。
   何か話している。

   娘、再び笑顔。
   更にやる気に満ちた表情。

   立ち去らず、見守る父。

   渋滞で少しイライラの私。
   でも、気分は解消!
   もう一回、信号待ちしても
   オッケーな感じ。

     ガンバレ〜! 
     きっと出来る。
   
     有難うお父さん。

   安全運転、微笑でアクセル。



● Vol.58 「祝いの宴」
---------- 2005/05/09(Mon) 23:29
    新婦の両親へ綴った
    手紙の朗読が、涙で
    胸に詰まる。
    
    「がんばれ〜!」と、
    会場から声が届く。

    新郎が挨拶、第一声に
    震える手が下がる。

    「しっかり〜!」と、
    涙声の激が飛ぶ。

    色々な祝いの宴がある。
    様々な披露宴がある。

    幼馴染の二人の結婚。
    
    出席者全てが二人の
    歴史を知っている。
   
    両家の垣根を越えて、
    心からみなが二人の
    門出を祝福している。

   「○○ちゃんば、絶対に
    幸せにせ〜よ!」と、
    新郎の親族が、握り締めた
    新郎の手を離さない。
    
    二人の成長をつぶさに
    見守って来た人々は、
    心から喜び、祝う。

    みなが気持ちよく酔う。
    あちらこちらで華が咲く。

    会場のざわめきに司会者
    の声もかき消される。

     『祝いの宴』である。

      素晴らしい宴。



● Vol.57 「唐津神社1250年祭」
---------- 2005/04/30(Sat) 18:54
   4月29日夏日のような
   唐津の町に曳山巡行が
   行なわれました。

   唐津神社1250年祭。

   秋の大祭である
  「からつくんち」の14台の
   曳山が春の唐津に躍りました。

   午後1時、1番山・刀町を
   先頭に城下町を巡り、
   クリニック前を通過。

   2階ラウンジからご入院中の
   患者様やご家族が、その勇姿を
   ご覧になりました。

   20年に一度、その節目に
   唐津神社の春祭りに曳山は
   町を練り歩きます。

   お母様の胸の中で、曳山巡行を
   体感した赤ちゃんたちは、
   20年後、この春の日にまた、
   その勇姿を眼にする事でしょう。

   郷土愛溢れる子供・大人へと
   成長してもらいたいものです。

   「からつくんち」は、世界一!

    ま〜ちがいない!!!



● Vol.56 「ハード・スケジュール」
---------- 2005/04/28(Thu) 23:33
   職業柄、私に原則的に、
   休日はない。

   24時間・365日、
   コンビに状態である。

   赤ちゃんが生まれるのに
   お盆も正月もない。

   クリニックから車で30分
   以内が私の行動範囲である。

   だから、休日に子供と
   遊ぶのも「分刻み」で
   動いてしまう。

   大変なのは、お子様たち。

  「よ〜し!今日はお父さんと
   出かけるぞ〜!!」

   最初は、喜ぶ子供達。

   父としては、限られた
   時間を最大限かつ有効に
   使い、子供と戯れたい
   気持ちが極めて強い。 

   海へ、山へ、公園へ。   
   30分刻みの場所移動。
   正に売れっ子タレント並み
   のハードスケジュール。

  「どう?!楽しかった?」
   
   振り返ると疲れ果てた
   子供が後部座席に埋もれてる。

   『う・う〜ん?!?』

   やさしい息子がこっそり
   家内に「今日」を報告。

   家内から私へのアドバイス。
   ちょっぴり、寂しく反省。
   
   お父さんは、楽しかったよ、
   でも、ゴメンナサイ..

   でも、わかってね..。

   あなた達が大好きな事を。
   
   あなたと共有する時間は、
   計り知れない事を。
   
  「私の1秒は、あなたの1日」



● Vol.54 「怒ってるの?!」
---------- 2005/04/22(Fri) 19:35
   新婚時代、夕食後ソファで
   何気にテレビを観ている私。

   片付けものも一段落、
   コーヒーを沸かす家内。

   しばし、コーヒーブレイク。

   『最近、少し貴方の職業が
    分かりかけてきた』と妻。

   「どういう意味?」と私。

   『心ここに在らずでしょ、
    また、病院の事
    考えているでしょ』

   「え!?そんな事無いよ」

    と、図星に反応。

    気になる患者様がいると
    身体は自宅に居ても、
    心はクリニックにある。

   公私の区別が全く無い仕事を
   家内なりに理解している。

   『お父さん怒ってるの?』
    
    息子が私を覗き込む。

   クリニックに心が飛んでると
   無意識に顔が険しくなっている。

   「違うよ、怒ってないよ」

    抱き寄せた息子に

   「ごめんね」と囁く。

    いかん、いかん。

   子供には父でありたい..



● Vol.53 「結婚・披露宴」にて
---------- 2005/04/14(Thu) 12:46
   お祝い事にお呼ばれする
   事は、素直に嬉しい。

   幸せを分けて頂いた気分で
   余韻に浸って家路に着ける。

   宴が閉じるご両家の挨拶は
   何時もながらに心が熱くなる。

   心に残るご挨拶があった。

   新郎のお父様が、慣例により
   両家を代表してご挨拶される
   事が多い。

   その日も代表してお父様が
   マイクの前に立たれた。
   ご挨拶の最後に、述べられた。

  「新婦のお父様のお子様は、
   お嬢様ばかり、お姉さまも
   嫁がれ、今日が最後の式」

  「一度もご挨拶されず、娘を
   嫁がされるのは、忍びない」

  「一言、お父様のお気持ちを
   皆様にお伝え願いたい」と、

   新婦のお父様にマイクを
   手渡された。

   その瞬間、とても心打たれた。

   打合せに無い、突然の新郎側の
   申し出に新婦父は、涙ながらに
   お気持ちを会場に伝えられた。

   一瞬の沈黙の後、暖かい拍手が
   深々と頭を下げられた新婦父に
   注がれた。

    とても良い披露宴だった。

    金屏風の前のご両家に
    私も深々と頭を下げた。
   
     末永いお幸せを。



● Vol.52 「一心同体」
---------- 2005/04/07(Thu) 19:13
    「おやすみ○○君」
    「おやすみお父さん」
    「おやすみお母さん」
  
   子供が床につく時は両親が
   見守り、おやすみの挨拶を
   一人づつ家族全員が行なう。

   眠りに入った寝顔に触れながら
   
  「もう、大きくならんでいいよ」
  
   「ずっと、このままで..」 

   「お父さんが死んだ途端に
    30歳ぐらいに成長しなさい」

   育ち盛りの、カワイイ盛りの
   ままでいて欲しいのは、
   親の素直なワガママ..。

   子供に内緒で心の内で囁く。

   夢の手前の我が子が呟く。

   『お父さん、お母さん、
    お爺ちゃん、お婆ちゃんに
    ならないで..』

  『ずっと、このままでいて..』

   「どうしてなの?」
    とは、聞かなかった。
    
    一心同体・思いは同じ。

    親子の叶わぬ願いでも
    こころは、充たされる。

      ありがとう。

     おやすみなさい。



● Vol.49 「わかってちょ〜だい」
---------- 2005/03/31(Thu) 11:35
   夕暮れ迫る校庭で友達と
   時間も忘れて?楽しく?
   遊んでいた小学生の私。

   忘れて?!
   校舎の大きな時計に
   チラチラと目を奪われ
   実は、ちょ〜時間を
   気にしている。

   楽しく!?
   80%は楽しく、20%は
   ちょっと楽しくない状況。

   ど〜してかしら??

   もう、塾に行く時間は
   と〜っくに過ぎている。

  「今日は行きたくない..」

   小さな頭で考えている。
   帰って、お袋に間違いなく
   怒られる。
   けれど、下向いて一通り
   説教されたら無罪放免。
   今日は、塾に行かなくて
   すむだろう...。

   意を決して、大きな声で
  「だだいま〜!」って、言う
   瞬間、玄関先で仁王立ちの
   お母様。
  
   予定通りの下向き&説教。
   計画通りの進行。

   しか〜し、
  『早く塾行ってらっしゃい!』

  「えっ!うっそぉ〜?!」

   思わぬ計算違い。
   半泣きで、バックを手に
   重い足を引きずりながら
   自宅を後に..。

   あれから、数十年。
   血は争えない。
   DNAは、同じ。

  「何時だと思ってるの!?」
  「今日は、塾の日でしょ!」
  「早く、行ってらっしゃい!」

   息子のおばあちゃんより
   ちょっと迫力ある子供達の
   お母様の連続攻撃。

   同じ背中が玄関を開け、
   無気力に遠ざかる。

   「いってらっしゃ〜い」
   「気をつけて..」
  
   我が子と一心同体の父の
   小さな声と大きな心の叫び。

    「頑張れ〜!」 
   
   「応援してるよ〜!」

   「お父さんは、お前たちの
    味方だよ〜」と、
   
     大きく手を振る。



● Vol.48 「ピアノ・レッスン」
---------- 2005/03/24(Thu) 19:03
   クリニック・2Fラウンジでは、
   様々なジャンルのプロの演奏家を
   招いて定期的にコンサートを開催
   しています。

   ご来場者の目前での演奏は、
   吹き抜けのラウンジに響き渡り
   素敵な一時を与えてくれます。

   私は幼少の頃、ピアノ教室に
   通っていました。

     正直、嫌でした..

   「えぇ〜、おまえ男んくせ!
    ピアノとか習いよっとや!」 
  
    と、容赦無き友人の一言。

    ピアノ教室の待合室には
    女の子の漫画本ばかり、
    受講生も男の子は私一人。

    一人小さくなって待つ私。
    帰りも家路を急ぎ走る私。

    そんな世代・時代でした。

   コンサート前やラウンジでの
   お食事前に私自らお耳汚しに
   鍵盤を軽くなぞれたら..。

     後悔、先に立たず。

   レッスンを止める前に参加した
   演奏会で頂いた特別賞の賞状と
   共に記念撮影に収まっている私。
   (後日、受賞理由が参加最年少
    だったためと判明)

   友人の結婚式二次会で、親友に
   強要され、唯一人前で演奏。  

     「今からでも..」

     なんて、考えても
    音感の無い自分に断念。

     でも、いつか..。



● Vol.47 『ありがとうございます』
---------- 2005/04/21(Thu) 00:43
   3月20日、クリニックの
   ナースステーションで
   私は、体感しました。

   幸い、ご入院中の患者様や
   赤ちゃんに特に異常は無く
  「阪神大震災レベル」の地震に   
   耐え得るクリニックに特に
   被害はありませんでした。

   観測史上例を見ない規模の
   地震が北部九州を襲いました。

  「台風が来ても地震は来ない」
   と言われていた地域での
   地震発生に危機管理の必要性を
   改めて感じさせられました。

   今も余震が続いています。

   そんな折、たなべクリニックで
  「ソフロロジー法」の研修を
   受けられた施設からたくさんの
   お電話・メール・ファックスを
   頂きました。

   『先生、大丈夫でしたか?』
    
    そのあたたかいお声に地震で
    少々動揺しているスタッフに
    安心を届けて下さいました。

    今日もご心配して下さる
    お便りが届いています。

    全国の様々な病医院との
    出逢い・交流がこのような
    カタチで私共に大きな
    感激と感謝の気持ちを
    頂けた事をとても嬉しく
    思います。

    本当に有難う御座います。

    また、お会い出来る日を
    楽しみにしています。