● Vol.89 「お母さん!チェ〜ック!!」
---------- 2005/12/08(Thu) 13:33
    深夜にコール。

    赤ちゃんがお母さんに逢いに来た。

   「おめでとうございます..」
   
   「赤ちゃんとお母さんが
    一緒に頑張りましたね!」と、
    
    母と子を労い、自宅に帰る。

    身体は疲れているけど、
    頭が冴えて眠れない。

    なかなか眠れない。

    次第に小腹も空いてきた。

    ちょっと起き上がって、
    冷蔵庫オープン!

   「なにぃ、食べようかなぁ〜..」

    と触手を伸ばす私の眼前に、

   「ちょっと待ったぁ!シール!!」

   『これは、明日の朝ごはんのおかず』

   『これは、帰宅後の子供達のおやつ』

    食べたいものに手が出せない。

    冷蔵庫の中に伸ばした手を
    幾度と無く引っ込める私..。

    少し寂しい気持ちで、牛乳飲んで、
    ガマン・我慢。

    静かに一人、冷蔵庫のドアを
    閉めて、小さなメッセージを挟む。

   「お母さん..。今度から
   『お父さん、お疲れ様、夜食』の
    シールを貼った品物を
    入れててね♡」 

    母は、強し。
    かぁチャン、怖し。
    子供可愛し。

    大好きな子供にくっついて、
    空腹ごまかしベット・イン。

    夢の中で、腹いっぱい
    食べてやる!!



● Vol.88 「選ばれたあなたへ..」
---------- 2005/12/02(Fri) 17:40
    「おめでとうございます」
   
    「お天気良いけど、風は冷たいよ」

    「心配な事があったら、いつでも
     相談して下さいね」

    『先生、赤ちゃん抱っこして!
     写真撮りたい!!』

    「良いですよ」

    「お父さん、お母さんも、
     みんなで写りましょう」

    「もちろん、赤ちゃん中心に」

    「お気をつけて..」

    赤ちゃんがお母さんと共に退院。

    生まれて初めて、
    クリニックの外に出る。

    私は、こころの内でいつも、
    そっと呟く。

    「ホントのお家に帰るんだよ」

    「いいお父さん、お母さんを選んで
     やって来て、良かったね..」

    駐車場へ続くクリニックの
    スロープをゆっくりと
    遠ざかって行く母と子。

    何度も振り返り、
    立ち止まる母と子。

    その後姿を見送る私。

     おめでとう..。

     ありがとう..。

    赤ちゃん! 大好き!!

    私は、世界一幸せ。



● Vol.87 「長野市・善光寺での講演」
---------- 2005/11/24(Thu) 12:03
    『日本ソフロロジー法研究会』
    の委員長である私は、
    全国の様々な地域から
    講演の依頼がある。

    数ヶ月前、長野市の病院より
    講演の依頼が入った。

    「たなべ先生!是非、長野の地で
     講演して頂きたい!」

    依頼があれば、私は、基本的に
    全国何処でもお伺いする。
 
    私の天命は、母と子の絆を
    第一に考える
    『ソフロロジー法』を
    日本全国に普及させる事にある。

    ソフロロジー法のDVD・ビデオも
    最近製作した。

    講演を聴いて頂いた方々から、
    たくさんのメール・お手紙を
    頂いた。
 
    「先生と出会えて良かった」

    「ソフロロジー法を知って、
     とても良かった」

     『一期一会』

    秋晴れの長野で、紅葉鮮やかな
    善光寺にて、両親・祖父母と
    手を繋いだ七五三の可愛い
    子供たちにも出会った。

    私の『熱意』と『信念』の元、
    全身全霊で、会場の人々に
    多くのメッセージを送り続けた。

     『一期一会』
 
    多くの方々との出逢いに、
    こころから感謝し、
    前を向いて、胸を張って、
    威風堂々と歩きたい。

    21世紀に育む子供たちが
    健やかに成長しますように..。

    無言で頭を垂れ、合掌。



● Vol.86 「赤ちゃん・ペース」
---------- 2005/11/17(Thu) 15:08
    赤ちゃんとお母さんとの
    人生初めての共同作業。

    お父さんも立会い、母子を応援。

    元気に会いに来てくれた赤ちゃん。

    両親が我が子の頑張りを労う。

    見つめ合う親子。

   『会いに来てくれてありがとう』

   『一緒に頑張ってくれてありがとう』

   「おめでとうございます」
   
   「よく頑張りましたね」

    昨日からの陣痛を赤ちゃんと
    共に乗り越えたお母さんを
    スタッフが心から祝福。

    ニッコリ、微笑むお母さん。

   『この子のペースに合わせて
    やらなきゃ』って
    ずっと思ってましたから..。

    黙って、頷くお父さん。

    狭くて暗い「産道」を通って
    こなければならない我が子。

    赤ちゃん中心に陣痛を
    乗り越えた母。

   『この子が、苦しくないように
    この子のペースに合わせて
    一緒に乗り越えました』

    胸にしっかり抱く我が子。

    母の胸で安らぐ赤ちゃん。

    傍で見守る父。

    母と子の絆。

    夫婦愛。



● Vol.85 「こころのメッセージ」
---------- 2005/11/10(Thu) 12:21
    一枚の絵。

    子供が一人、ベットに寝そべって
    本を読んでいる。

    その様子は、リラックスして
    くつろいでる感じ。

    絵を描いた本人に尋ねてみた。

    「これ?誰なの?」

    『ぼく!僕が自分のベットに
     寝そべってるの』

    マイベット・マイ空間。

    その子のお家は、とっても
    大きいわけではない。

    兄弟もたくさんいる。

    お父さんもお母さんも仕事が
    忙しく、帰宅も夜遅い。

    子供達が留守を守る。

    家の中も少し散らかっている。

   「自分のベットが欲しいの?」と、
    その子にストレートに聞いてみた。

    『うん、でも、いいの..』

    『お兄ちゃんもお姉ちゃんもいるし
     みんなで寝る方が好き』

    子供は子供で、ちゃんと
    わかっている。

    自分のベットで、ひとりゆっくり
    寝たい、くつろぎたい。

    それも子供なりの正直な気持ち。

    でも、ちゃんとわかっている。

    お母さんもお父さんも忙しい。

    でも、毎日帰って来たら、
    必ず抱きしめてくれる。

    淋しい時、お姉ちゃん・お兄ちゃん
    がいつも傍に居てくれる。

    ちゃんと理解出来ている。

    大切なものに包まれている自分を
    よく知っている。

    この子は、「もの」ではなく、
    『こころ』に包まれて
     健やかに育っていく事だろう。

    そんな家族が、兄弟が、
    両親が素晴らしい。



● Vol.84 「からつくんちは、世界一!!」
---------- 2005/11/02(Wed) 13:06
    11月2日午後7時30分、
    一番曳山・赤獅子を頭に
    14台の曳山が町内を躍り廻る。

    深みゆく秋の夜風にのる
    お囃子の響き、提灯に
    浮かび上がる曳山。

    唐津くんちの幕開け。

    唐津神社の秋祭りは、
    11月2日(宵山)から3日間。

    文政2年からの郷土色
    溢れるお祭り。

    いなせな法被姿の若者達が
    勇壮華麗な曳山を曳き回し、
    唐津は、くんち一色に染まる。

    たなべクリニックにも
    14台の手作りミニチュア
    曳山が勢揃い。

    クリニックのラウンジは、
    特等席。

    毎年、赤ちゃんを抱いた
    お母さんやご家族がゆっくり見物。

    『からつくんちは、世界一!』

    腹の底まで突き抜ける囃子の
    音色に我が血は、燃え滾り、
    郷土愛、そして自分のルーツを
    体感する。



● Vol.83 「あたりまえ」
---------- 2005/10/27(Thu) 18:40
    朝から戦争のお母さん達!

    子供達を布団から出し、
    ご飯食べさせて、
   「急いで〜!早く〜!!」と、
    学校へ送り出す。

    朝の慌ただしさも束の間、
    洗濯・掃除と孤軍奮闘。

    昼からは、お祖母ちゃんを病院へ。

    そうこうしてる内に、
    お子ちゃま達のお帰り。

    夕食後、ついうとうとしてたら、
   「あらぁ〜、もうこんな時間?!」
    と大慌て。

   『あっ』という間に一日が
    目の前を駆け抜けて行く。

   「はぁ〜、旅行なんかもう
    何年も行ってない..」

   「ご飯作らなくって良かったのは、
    お産した時だけじゃあ〜..」

    吐息混じりに一人、呟く。

    でも、可愛い我が子が病気。

    なんと入院。
    泊まり込みで、看病。

   「代わってあげたい..」
   「頑張って..」

    そっと握る小さな手の温もりに
    願いを込める。

    目が見える。
    耳が聞こえる。
    普通に歩ける。
    大声で笑える。

   『あたりまえ』が
    私達の日常には、たくさんある。

    たくさん有り過ぎて
    見えなくなる。
    感じなくなる。

    五体満足。

    旅行に行けなくたって..
    お家で、新聞ゆっくり読める
    時間無くったって..

    子供がちっとも、言う事
    聞かなくったって..
    元気で健康なら良い。

    時に、こころの内で立ち止まって
   『あたりまえ』に感謝したい。

    無駄にしたくない。
    雑に扱いたくない。
    失う前に気付きたい。

   『あたりまえ』が最も尊い。



● Vol.82 「こんにちは・ありがとう」
---------- 2005/10/20(Thu) 12:33
    診察室のドアを小さな身体で
    オープン。

    「こんにちは〜!」

    『こんにちはぁ〜!!』

    「よく来たねぇ〜!」
    「ハイ、これど〜ぞ!」

    私から渡された風船にニッコリ!

    『ありがとう!!!』

    『せんせい、バイ・バ〜イ!!』

    大きく手を振り、
    しっかりサヨナラ。

    小さくてもちゃんと、
    あいさつが出来る。

    お母さんが何も言わなくても
    自らが自然と、ことばに出来る。

    「こんにちは・ありがとう」

    その子の日常には、
    そんな言葉がきっと、溢れている。

    だから、きちんと挨拶出来る。

    両親の、家族の愛情が
    垣間見える。

    『ありがとう』が言える子供は、
    大人になっても有難うと言える。

    きっと、その子供もまた、
    ニッコリ挨拶出来る。

    育てられたように育つ。

    また、おいで!

    せんせいは、いつも待ってるよ!!



● Vol.81 「それでも..あなたが好き...。」
---------- 2005/10/13(Thu) 10:52
    里親となり、子供達を養育している
    ご夫婦とお会いする機会を持った。

    ご夫婦には、実のお子様がいない。

    丁度、夕食時、食事が済んだ
    子供達は、順に食器を台所へと
    自らが運ぶ。

    『美味しかったよ』

    『ご飯、作ってくれてありがとう』

    と、子供達は、口を揃えて言う。

    「ハ〜イ!」と里親の母は、
    食器を受け取る。

    正直、とてもビックリ!

    なんてお行儀が良く、良い子なの!

    そんな私の興奮に食器を洗う
    お母さんから私へのメッセージ。

   「先生、この子達は、私に
    嫌われたくないんですよ」

   「何箇所も施設を渡り歩いて、
    今こうして私達夫婦の元にいる」

   「また、どこかにやられるんじゃ
    ないかと心配なんですよ」

   「だから、私の気を引こうと
    するんですよ」

   「そういう事が、自然と
    身についているんですよ」

      絶句..。

     言葉が見当たらない。

     私の足元で、
     私を見上げている子供達。

    こんなに小さいのに、人目を
    気遣い、自らの振る舞いを考え、
    毎日を生きている。

    選んで、この世にやって来たのに。

    何故に、この子達は、愛されない。

    抱きしめてもらえない。

   「でもね、先生、親の悪口を
    言う子は殆どいないですよ」

   「それでも、みんな、お母さん、
    お父さんが好きなんですよ」

    私は、自らの無力さに立ち竦む。

   『母と子の絆』を深めたい。

     幼児虐待・いじめを
     少しでも減らしたい。

    私とスタッフ・私のクリニックは、
    そのために今後も歩んでいく。

    21世紀に生まれる子供達の
    幸せをこころから願いたい。

    微力でも頑張りたい。

    前を向き、顔を上げて、
    『熱意』と『信念』で
    私は、わたしのこれからを歩む。



● Vol.80 「一番じゃなくていい」
---------- 2005/10/06(Thu) 12:54
    貫ける青空、こだまする歓声。

    運動会シーズンがやって来た。

    私も診療の合間をぬって、
    子供たちの運動会に足を運ぶ。

    この日のために一生けんめい
    準備した子供達のガンバリが
    観客の心を打つ。

    恒例のかけっこ。

    みな真剣な表情で一列に並ぶ。

    待ち構える
    ビデオ&カメラの列・列。

    よ〜い、ドン!

    スタートダッシュ良く
    トップに躍り出る男の子。

    しかし、カーブで次々と
    後続の同級生に追い越される。

    結果は、ブービー。

    ガッツポーズの一等賞の
    お友達とは対照的に
    俯く男の子。

    肩を落として、体操座り。

    からかう同級生。
    砂を投げて応戦。
    目元に涙。

    「一番じゃなくていい」

    一生けんめい頑張った。

    あなたのお母さんは、
    私の隣で誰よりも大きな声で、
    あなたを応援していましたよ。

    誰よりもずっと、拍手を
    送っていましたよ。

    「一番じゃなくていい」

    あなたは、とても頑張った。

    みんな、知っている。

    だから、一着じゃなくても
    あなたは、『一番!』