スマートフォン版はこちら

たなべりょうへいの言葉

ブログ

Vol.100「赤ちゃんのにおい」


 赤ちゃんは、とっ~ても

 カ・ワ・イ・イ!

 

 理屈じゃない。

 

 だ~い好き!

 

 だから、赤ちゃんがお母さんに

 会いに来てくれるお産に

 立ち会わせて頂く事は、

 この上なく嬉しく、感謝している。

 

 世界一・シアワセもの!

 

 赤ちゃんの『におい』が好き..。

 

「先生~、やめて下さい~、

 もっおぉ~」

 

 スタッフから注意を受ける院長。

 

 お風呂(沐浴)待ちしている

 ベビー室の赤ちゃんを

 抱き上げ、頭やら顔やら..

 においを嗅ぎまくって、

 撫で撫で・すりすり。

 

『ぁあ~、いいにお~い!!』

 

 最近では、母親学級で、

 告白&謝罪。

 

『先生が、ついつい無意識に

 あなたの大切な赤ちゃんの

 匂いを嗅いでたら

 ごめんなさいね!

 許して下さい!』

 

『前世は、女性じゃないの

 かなぁあ??』

 と、つい考えてしまう。

 

 一度でも妊娠・出産できたら..。

 

 お母様たちの気持ちに

 少しでも近づけるのになあぁ~。

 

 おっぱい、飲ませてみた~い..。

 

Vol.99「夜桜」


「よいしょ、よいしょ、はあぁ~」

「あと、もう少し..」

「ぁあ~!きれい~!!」

 

 唐津の桜の名所・唐津城。

 

 長い・長い石の階段を一歩・

 一歩上って、天守閣へ。

 

 途中、素晴らしく咲き誇った

 桜たちが迎え入れてくれる。

 

 ライトアップされた花々と

 音も無く舞う葉桜が美しい。

 

 季節毎に行うクリニックの

 行事は、「花見」で

 スタートする。

 

 お弁当開けて、お酒も入り、

 夜桜の元、宴の華が咲く。

 

 新人スタッフの自己紹介。

 

 予定外の宴会芸。

 

 盛り上がるスタッフから少し

 離れて、私は一人、夜桜見物。

 

 舞い散る桜の中をほろ酔い

 気分で、ゆっくりお散歩。

 

『先生~、どこ行ったんです

 かぁ~!盛り上がりましょ!!』

 

 と、スタッフの乾杯・攻撃。

 

 また一年、このスタッフと

 共に、同じ道を歩む。

 

『共感』

 


 スタッフと私を結ぶもの。

 

 ありがとう。

 

 今年もすてきな桜が見れた。

 

Vol.98「床屋さん」


「たなべですけど、今から

 髪切ってもらえますか?」

 

『よかですよ、何時でん先生の

 都合のよか時間にどうぞ!』

 

 ずっと、カットしてもらって

 いる床屋さんがある。

 

 もう長い付き合い。

 

『今日は、どうしましょう?』

 

「いつも通りで、お願いします」

 

 カット中、他愛ない会話。

 

 リズミカルな鋏の

“チョキ・チョキ”音に

 自然と私は、

 コックリ・コックリ。

 

 床屋の大将の

 お客様への「話しかけ」は、

 実に巧妙・職人芸。

 

 しゃべりたい人・

 雑誌を読む人・寝てる人。

 

 その人・その人のそれぞれの

 タイミングに合わせて、

 不快を与えず、居心地の

 良い空間を演出する。

 

『先生、終わりましたよ』と、

 そっと話し掛ける。

 

「ぁあ~、今日も寝てしもた

 ですねぇ~、気持ちよ~

 してですねぇ~」

 

『有難う御座いました』と、

 大将は、店の外まで、

 いつもお見送りをしてくれる。

 

 雨の日も、雪の日も。

 

 私にとって、床屋さんは、

 癒しの空間。

 

 ただ、髪をカットするだけ

 じゃない『何か』をいつも

 提供してくれる。

 

「ほらぁ~、ちょっと男前に

 なったやろ~」と院長。

 

『そっ、そ~ですね?!』と

 スタッフ。

 

 春風に整った頭髪が

 気持ち良い。

 

 背筋も何だかシャキットして、

 ウォーキング!

 

Vol.97「兄弟ゲンカ」


 私の子供達も、よく喧嘩する。

 

 兄弟ゲンカは、場所と時を選ばず、

 何時・何処でも勃発する。

 

 傍観している「眠れる獅子」の

 父親を気にしながら、対戦は続く。

 

 臨戦途中にブレイク・タイム。

 

 双方が父に歩み寄り、

 兄・弟がそれぞれの言い分を

 熱弁、自己肯定の嵐。

 

 しかし、兄弟ゲンカには、

 ルールもない。

 勝者もない。

 判定もない。

 

 私にも弟がいる。

 

 年子の弟とは、三度のご飯より、

 ケンカの方が日常的だった。

 

 年子に加えて、誕生月も同じで

「お誕生日会」は、兄弟揃って、

 友達を自宅へ招待。

 

 和気藹々な雰囲気で始まった

 バースデイケーキの蝋燭消しも、

 そこそこに沢山の友人を前にして、

 取っ組み合いの大喧嘩。

 

 白けた友人達は、プレゼントを

 置いて、いつの間にかご帰宅。

 

 誰も居なくなった事にも気付かず、

 兄弟二人のエンドレスの格闘。

 

 後で、母からこっ酷くお説教。

 

 しかし、唯一の男・兄弟。

 

 私にとって、弟は、

 掛買いの無い存在。

 

 輪廻・転生。

 

 我が子も同じ道を歩む。

 

 泣き寝入りしている弟に

「でも、さあぁ~、お兄ちゃん、

 好きでしょ?!」と父は、問う。

 小さく『ウン。』と頷く。

 

 体力で勝る兄に

「弟、大好きやろっ~!

 おらんかったら、寂しいやろ?!」

 と促すと、涙目の弟に、

 小さな『ごめんねっ。』して、

 頭を撫でる。

 

 好きだから「けんか」する。

 

 大好きだから、けんかしても、

 いつも一緒に遊ぶ。

 

 弟がいじめられていたら、

 本気で兄が怒る。

 

 嫌がられても、兄の後ろを

 弟が付いて廻る。

 

 深夜、病院から自宅へ戻る。

 兄弟で、くっついて寝てる。

 

 私に自然と笑みが毀れる。

 

 二人の頭をそっと撫でる。

 

 同じお母さん・お父さんを選んで

 やって来た、大切な存在。

 

 『だいすき!』が

 ケンカのノーサイド。