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たなべりょうへいの言葉

ブログ

Vol.104「お兄ちゃん」


 妹がなにやら、

 こっそりお袋にご相談。

 

 小声でお母さんの

 やさしいアドバイス。

 

 当時、小学生の妹も

 女性として大きな

 身体の成長期を迎えていた。

 

 そんな中、彼女は、親父の

 傍らにちょこんと座った。

 

 親父がニッコリ、妹と語らう。

 産婦人科医であるお父さんに

 娘は、その傍らで安堵の表情を

 浮かべる。

 

 妹が、高校生の頃、

「ねぇ~、お兄ちゃん、

 ちょっと相談」

 

 私の傍らに腰を下ろす。

 

 母は、家事をする手を

 休めず、台所へ立つ。

 

 思春期を迎え、成長する妹は、

 女性特有の変化を同姓である

 母以外に打ち明ける存在が

 家族の中にあった。

 

 女性として男性に話すには

 躊躇する内容を、妹は、

 遠慮する事無く、

 父や兄に相談出来た。

 

 そのような環境は、両親・妹に

 とって、そして、私にとっても

 とても素敵な事であると思える。

 

 妹に赤ちゃんが会いに来てくれた

 その瞬間にも私が居た。

 

 小さい頃、いつも私を後追い

 していた彼女も二児の母。

 

 母として、妻として、そして、

 妹は、産婦人科医として

 私をサポートしてくれている。

「も~う!お兄ちゃん、

 何話してるのぉ?!」

 

 義理の弟(妹の旦那)と

 酒を酌み交わし、談笑。

 

 ダンナも知らない妻の

 初恋話が、今日の肴。

 

Vol.103「出逢うべきして、出逢う」


 人との出逢いに、

 私は、いつも

「一期一会」を感じる。

 

 出逢いに『運命』を感じ、

『感謝』の念が沸き起こる。

 

 出逢うべきして、出逢った。

 共感した。

 

 いつも、そう思える。

 

 一人の赤ちゃんとの出逢い。

 

 ある楽曲に触れ、

 それを歌うシンガーとの

 廻り逢わせ。

 

 ホームページに公開している

『出逢いの瞬間』の挿入歌がある。

 

 この秋公開される

「ストロベリーショートケイクス」

 という映画のテーマソングを歌う

「マウント・シュガー」。

 

 彼らが、九州にライブで

 訪れた機会にクリニックに

 遊びに来てくれた。

 

 挿入歌となった「ストロベ」を

 ラウンジで披露してくれた。

(その模様は、ホームページの

「クリニックすけっち」で公開中)

 

 眼前で感じた素晴らしい

 旋律に言葉はない。

 

 彼らの思い。

 私の思い。

 

 私が出逢う多くの人々と私は、

『見えない何か』で結ばれ、

 互いを手繰り寄せ合う。

 そう感じる。

 

あ・り・が・と・う..。

 

 あなたに、

 すべての良き事が、

 起きます様に..

 

Vol.102「スマイル・すまいる」


 赤ちゃんがお母さんに逢いに来る。

 

 その瞬間が刻一刻と近づいている。

 

 陣痛の波。

 

 赤ちゃんとお母さんが

 一体となって、一緒に

 痛みを乗り越えている。

 

「もうすぐ、逢えるよ」

 

 私の言葉にお母さんは、

 突然、呟き出した。

 

『スマイル・すまいる・

 スマイル..』

 

 「?!」と、耳を澄ます私。

 

 元気な産声と共に

 お母さんに抱き寄せられる。

 

 やさしく、しっかりと

 赤ちゃんを迎え入れる。

 

「ねぇ~、さっき

 なんて言ってたの?」

 我が子を包み込む母は、

 そっと教えてくれた。

 

= 赤ちゃんは,お腹の中にいる

 時からちゃんと耳が聴こえている。

 

 記憶する能力もある。

 

 だから、いつも話し掛けていた。

 

 ある日、ふと思った。

 

 赤ちゃんは、お母さんの声を

 ずっと聴いていて、

 

『お母さんて、どんな顔して

 るんだろうなぁ~、楽しみ~』

 

『きっと、やさしくステキな

 お顔なんだろうなぁ~』

 

『だって、私のお母さんだもの!』

 と考えているはず。

 

 ならば、初めて会う瞬間、絶対・

 ぜっ~たい・笑顔で逢う! =

 

『先生、だからスマイル・

 すまいる..』って

 言ってたんです。

 

 赤ちゃんが

『うぁあ~、やっぱり、

 想像道りのお母さんだあぁ!』

 と、感じてくれるように。

 

 最高の笑顔で逢いたくて..。

 

 スマイル・すまいる・

 スマイル..。

 

『お母さんに選んでくれて

 ありがとう』

 

 赤ちゃん、こんにちは。

 

 お母さん、こんにちは。

 

Vol.101「この素晴らしき世界 What a wonderful world 」


 私は、デスクワークの際、

 その時の仕事の内容・気分に

 より、BGMを選択し、

 自分の世界観を作る。

 

 毎朝、目覚めた時に、

 既に頭の中で、何か曲が

 流れている事がある。

 

 何の理由も、根拠も無い。

 

「今日の一曲」が

 私の頭の中を駆け巡る。

 

 何だか不思議な感覚である。

 

『What a wonderful world 』。

 

 誰もが一度は耳にした

 事のあるサッチモこと、

 ルイ・アームストロングの名曲。

 

 晩年の1968年に録音され、

 名トランぺッターである彼が、

 しわがれた声で歌い上げた。

 

 意外にもこの曲がヒットしたのは、

 彼が亡くなる3年程前だった。

 

 今日の一曲は、

『この素晴らしき世界』。

 

 私のパソコン・キーを

 打つ指も軽快。

 

 コーヒーも美味しい。

 

 そんな折、息子が、

 私の部屋に入って来た。

 

 仕事をしている父を気遣ってか、

 静かに傍らで本を読んでいる。

 

『ねぇ~お父さん..』

 

『この曲、なんて曲?

 とってもいいねぇ~』

 

「そぉお~!良い曲でしょ!」

「パパが大好きな曲」

 

『もう一回、聴きたい!』

 

 彼が生まれるずっと前から

 奏でられていたメロディ。

 

 英語の歌詞を彼がすべて

 理解しているわけじゃない。

 

 私もリアルタイムで、

 この楽曲に出逢った訳じゃない。

 

 世代を超えて、人のこころ・

 感性にそっと響き渡る。

 

 心の琴線に触れて、

 幼きこころまでも癒す。

 

『What a wonderful world』。

『この素晴らしき世界』。

 

 彼がやがて、この歌詞の

 素晴らしさを知る、

 その日が訪れる。

 

 その時にまた、この旋律を

 親子で楽しもう。

 

 彼も私も今一時、

 手を休めて、もう一度..。

 

 素晴らしき世界へ。