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たなべりょうへいの言葉

ブログ

Vol.143「掌」


 車を降りる。

 子供の手を牽く。

 

 握り締めたその手の大きさに、

 思わず立ち止まり、

 我が子を振り返る。

 

 私が大好きな赤ちゃんの

 手よりも、ずっと大きい。

 

 赤ちゃんと同じぐらい大好きな

 我が子の手は、知らぬ間に

 大きくなっていた。

 

 引き寄せ、ハグする。

 

『痛~い!お父さん、苦し~い!』

 

 でも、更に抱き締める。

 

「大きくなってねぇ~」と、囁く。

 

 ある日、子供と対峙する母。

 真剣に向い合い、語り合う。

 

 妻は、大きくなった息子に

 思わず、たじろぐ。

 

「お母さんも、もうずぐ、

 追い越されちゃうわね」の笑顔に

 

『僕が、大きくなって、大人に

 なって、ママは、段々子供に

 なっていくんだね』

 と、息子は、笑う。

 

 私もやがて、子供を見上げて、

 話す時が来るのだろう。

 

 身体的に親を超えて、やがて、

 こころも大きく成長する。

 

  子と親。

  子と母・父。

  人と人。

 

 選んでくれた子供たちに感謝。

 

 家内と私の成長は、これから。

 

「学びと気づき」は、

 大人にもやって来る。

 

Vol.142「ちょっと、見てて・聞いて・聴いて」


『ねぇ、ねぇ!

 ちょっと、聴いて!!

 き・い・てぇ~!!!』

 と、我が子は、言う。

 

 家内と話をしている時、

 私が何かしている時でも、

『ねぇ、ねぇ!見てて、

 聴いて!!あのねぇ~』と、

 声を顕わに、私の腕を掴む。

 

 我家には、ルールがある。

 親は、子供の話を絶対に聴く。

 

 子供と対座して、眼を見て、

 しっかり聴く・頷く。

 

 但し、待つ事も教える。

 

「ちょっと、待って!

 今、お母さんはお兄ちゃんと

 お話しているから、

 ちょっと待ってね!」

 と、家内は、弟を諭す。

 

 必ず、相槌を打つ。

 

「そうねぇ~、好かったね!

 それで、それで!!」

 

 オウム返しをする。

 

「そう!○△君と□☆を

 したのぉ~!好かったね!!」

 

 子供は、ニッコリ笑う。

 また、話してくれる。

 

 子供でも、大人でも、

 赤ちゃんでも、

『見て・聴いて』は、

 とても大切。

 

 そのアクション・メッセージに

 答える事が、信頼へと繋がる。

 

 耳を傾けましょう。

 

 あなたへのメッセージが、

 あなたに届いている。

 

Vol.141「何してんの?!」


 ちょっと、風は冷たいけど、

 よいお天気。

 

 昼下がりのランチ・タイム。

 今日は、祭日。

 

 私のリクエストで、

 ファースト・フード店へ

 家族みんなでお出かけ。

 

 仕事柄、いつも家族と

 一緒じゃない私にとって、

 どんな所であろうとも、

「家族揃って」は、貴重な時間、

「最高に幸せな一時」。

 

「いらっしゃいませ・こんにちは!」

「ご注文をどうぞ!」

 

 こどもの肩を抱いて、

「ねぇ、何にする?」と、

 ウキウキお父さん。

 

「かしこまりました。

 席までお持ちしますので、

 お待ちください!」

 

 オーダー来るまで、

 家族でしばし、ご歓談。

 

 丁度、そこへ患者様の

 お母子がご来店。

 

「あらぁあ~!こんにちは!

 お姉ちゃん!

 こ・ん・に・ち・は!!」

 

 ウキウキ私の

 すまいる&スマイルご挨拶。

 

 思わぬ所で・思わぬ人との

 遭遇にビックリ?!お母さん。

 

 思わず、口を出た第一声..。

『先生、何してんの?!?』

 

「何してんのって、食べてるの!?」

 

 私が、患者様から言われる

 ベスト3は、

①「先生、いつ寝てるんですか?」

②「先生、いつ休んでるんですか?」

 私の職業と身体を気遣っての

 温かいお言葉。

 

③「先生?!何してんの!

  ここで!?」

 とは言え、私がクリニックの外に

 いる事が、少し珍しいらしい。

 白衣を着ていない私は、

 珍獣に見えるらしい。

 


 患者様との思わぬ再会に、

 会話も弾み、お姉ちゃんは、

 店を後にする私達に、

 大きく手を振ってくれた。

 

 クリニックの外で、

 健やかに、ご成長のお子様に

 お逢いするのは、とても嬉しい。

 

 今度いつ、家族でお出かけ

 できるかは、わからない。

 

 でも、また、どこかで

 誰かに逢える。

 

Vol.140「あなたにとっての父と母」


 私の知人が、企業の

 人事担当をしている。

 

 私に一言。

 

「最近の若い人達は、

 見た目で判断してはいけない。

 一昔前は、見た目通りだった。

 外見が悪ければ中身もそれ相応。

 しかし、最近はおじさんの私には、

 理解出来ない服装・髪型でも

 しっかりと自分の考えを持っている

 若者がいる。」

 

 そんな折、私は、自宅のソファーに

 寝そべって、ニュースを見てた。

 

 どうみても、「?!」な格好の

 お兄ちゃんが街頭インタビューに

 答えている。

 

「あなたにとって、両親とは?」

 の質問に、

『母親はすべてにおいて、一番、

 父親は尊敬できる人間』

 

 きりっとした目線で、はっきりと、

 そう言った。

 

 思わず、座り直した私。

 こころ打たれた。

 

 その一言に、彼の人としての

 何かを感じ、その両親を敬った。

 

 すばらしい。

 善い事、聴いた。

 

 感激屋の私は、すかさず

 家内に報告。

 

 家内に話しながら、更に興奮。

 胸が熱くなった。

 

 ありがとう。

 

 名も知らぬテレビの向うの

 若いあなたに

 とても大切な事を教えられた。

 

 金髪に、ピアスのお兄ちゃん!

 言うときゃあ、言うじゃん!!