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たなべりょうへいの言葉

ブログ

Vol.152「五体満足」


  乙武洋匡さん。

 

 彼の名を多くの人が知っている。

 

 しかし、彼自信を知る人は、

 人握りの人々なのだろう。

 

 彼が、ハンディを持ちながら、

 人として徳のある人格者である事は、

 彼が選んだ人々との繋がり・絆があるからだろう。

 

 彼の心中には、家族があり、両親があり、

 生涯の伴侶がある。

 

 彼に多くの大切な事を教えてくれた人々がいる。

 

 小学校時代の担任の先生・同級生。

 中学時代、彼に淡い恋心を抱いた一学年下の女の子。

 

 ほんとは、書きたくなかった本。

 

 大ベストセラーとなった著書の反響は、

 両親にも及ぶ。

 殺到した両親へのマスコミからの出演依頼。

 けれど、父と母は、決して公の場には、

 出演しなかった。

 

 家族の大切さを教えてくれた父が他界。

 

 彼の結婚報道の際、インタビューアーから質問の嵐。

 

「ご結婚相手の女性は、どんな方ですか?」

 と言う問いに、柔和な顔が、一変。

 鋭い眼光で、毅然と回答。

 

『私と結婚する人ですよ!素晴らしい人に

 決まってるじゃないですか!!』

 

 素晴らしい・すばらしい・・・。

 

 私は、彼自身を知らない。

 

 けれど、その言動を、電波を通じて、

 彼を私なりに感じる事が出来る。

 

 五体満足の私に、彼からの大きなメッセージ。

 

   命尊し。

   出逢いに感謝。

 

Vol.151「癒しのおと」


『おはようございま~す』

 爽やか笑顔で、ご主人・入室。

 

 いつもその背中を追って、奥様は、診察室へ。

 

『へぇ~、ぉお~、すげぇ~!』

 超音波検査の画面に映る我が子に一喜一声。

 

 赤ちゃんの心音。

『ぁあ~、この音、癒されるなあぁ~』

 眼を閉じるお父さん。

 

「今、ちょうど、このぐらいの大きさですよ」の

 きゅ~ぴぃ人形を『ほぉお~』と、まじまじと

 見て・触り・撫でるパパ。

 

 そんなお母さんとお父さんにあかちゃんが

 逢いに来る日を決めた。

 

 ご入院の際、勿論、お父さんも同行。

 

 赤ちゃんとお母さんと、そして、お父さんとの

 初めての共同作業のスタート。

 

     寄り添う。

     囁く。

     手を握る。

     祈るパパ。

 

 やがて、赤ちゃんが、逢いに来た。

 

『ありがとう、ありがとうございます』

 

 我が子に、妻に、家族に、私に、スタッフに

 連呼するご主人。

 

 お父さんの「ありがとう」オーラが、

 みんなを包む。

 

 おかあさん・うれしい。

 みんな・うれしい。

 あかちゃん・一番うれしい。

 

Vol.150「ホスピタリティー」


 ホスピタリティー

 hospitality

 

「心のこもったもてなし。

 手厚いもてなし。歓待。

 また、歓待の精神。」と

 言う意味です。

 

「ホスピタリティーの原点は、

 病院にあり」と、以前は、

 言われていました。

 

 しかし、状況は変わり、

 時代は動いています。

 

 今や、医療機関は、

 ホスピタリティーをホテルから

 学ぼうとしています。

 

 ホテルの接遇を病院の接遇に

 取り入れようとしています。

 

 全国の多くの医療機関が、

 こぞって、「接遇セミナー」に

 参加し、今では、人気のセミナーと

 なっています。

 

 しかし、セミナーの講師である

 接遇のプロは、「医療関係者は、

 大事な事を理解していません、

 勘違いしています」と、口を

 揃えて、おっしゃいます。

 医療機関は、お辞儀の練習を

 したり、丁寧な言葉遣いを覚え

 たり、ホテルの接遇のほんの一部分

 の上っ面・表面だけを学び、それが

 接遇であると勘違いしている。

 

 ある病院が「患者さま」と呼ぶ

 ようにしたら、瞬く間に全国の

 病院が、「患者さま」と

 呼ぶようになった。

 

 でも、なぜ、「さま」と呼ぶように

 したのか、その原点を忘れている。

 

 とりあえず、「さまづけ」、

「さま」だけが一人歩きしている。

 

 そんな状況を、接遇のプロたちは、

 嘆いています。

 

 接遇とは、ホスピタリティーとは、

 その考え方が重要であり、

 そのテクニック的な上っ面な部分を

 学ぶのではなく、ホテルも病院も、

 それぞれの「企業理念」を学び、

 理解する事が重要なのです。

 

 ホスピタリティーにとって、

 本当に大切なことは、

「こころを学ぶ」ことです。

 

「医療・福祉のための設備総合誌

 病院設備」という機関誌が

 あります。

 

 世の中には、様々な業種業態が

 あり、色々な専門誌が

 発行されています。

 

 その平成19年1月号の特集

「ホテルに学ぶ病院設備」に、

『たなべクリニック』が

 取り上げられました。

(詳細は、クリニックの

 ホームページ:あらかると

 メディア掲載情報に記載)

 

 とても名誉な事です。

 

 全国の多くの医療機関がある中で、

 九州の田舎町にある小さなたなべ

 クリニックが評価され、掲載された

 事は、身に余る光栄です。

 

 これからも信念と熱意を持って、

 みなさまに感動を与えられる

 クリニックであり続けたいと

 考えます。

 

 2007年の年頭に届いたすばらしい

 贈り物に感謝致します。

 

Vol.149「さくら」


 どうしても見たい・行きたい。

 

 夕食後、入浴待ちの子どもたちと

 家内に嘆願。

 

 お父さんのリクエストに

 家族が協力。

 今年は、桜をゆっくり

 見れなかった。

 

「夜桜・ドライブツアー」の

 スタート。

 

 車の窓越しに桜を追い駆ける。

 

 1本咲きの大桜。

 小振りだけど、沿道を飾る

 何十本もの桜並木。

 

 でも、どうしても

 私が見たかった桜がある。

 

 細い坂道をあがり、

 薄暗い街頭の傍に咲く桜。

 

 細く長く、枝の先々まで、

 咲き誇る。

 

 その先端は、細道に、

 まるで虹のように垂れ、沿道を

 歩く人々を包むように咲いている。

 

 車を降りて、見上げ、見渡し、

 ゆっくり近寄り、遠ざかる。

 

 今夜は、少々肌寒い。

 静寂。

 風も無い。

 しばし、足を止める。

 

 願いは叶った。

 逢えた。

 逢いたかった。

 

 夜桜。

 満開から、葉桜。

 

 大樹でもなく、名所でも無い、

 この桜に逢いに来た。