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たなべりょうへいの言葉

ブログ

Vol.161「馬が人を癒す」


 二十代後半の女性。

 

 幼少の頃、「よく転ぶ」のを

 不思議に思った母が、娘を病院へ。

 

 原因不明の下肢の麻痺。

 

 僅か4歳で歩行障害。

 高校生の頃には、車椅子なしでは、

 移動出来ない生活。

 

 やがて、引きこもる生活。

 ネガティブな毎日の繰り返し。

 

 そこで、出逢った「障害者乗馬」

 

 『どうせ、やっても出来ない』

 『無理..』

 

 馬との出逢い・指導者との出逢い。

 馬が彼女を導く。

 

 「出来ない」から、「やってみる」

  へとこころが動く。

 

 「やってみて」から、「出来た!」

  自分への実感と達成感。

 

 ネガティブからポジティブへ。

 

 下を向いて歩いていた毎日から、

 顔を挙げ、笑う人生へ。

 

 プラス思考は、仲間を呼ぶ。

 様々な出逢いの訪れ。

 

 今、彼女は、

 パラリンピック出場を目指している。

 

 やる気と希望を与えてくれた障害者乗馬。

 

 馬が、彼女を癒し、道を開いた。

 

Vol.160「かみ・きったよ!」


 「いただきまぁ~す」

 

 家族揃って(これが、なかなか出来ない

 私には全員集合は市場の喜び)お夕食。

 

 いつもながらに賑やかディナー。

 

 食事している長男・次男・ママをゆっくり

 見渡しながら、幸せいっぱいモードのパパ。

 

 と、その時、隣の席の長男が、パパに耳打ち。

 

 『ねぇ、ママが今日、髪切ったの分かる?』

 

  「えっ?!」

 

 『なんか、言った方がいいんじゃない?』

  と、小言でアドバイス。

 

  「う・うん..」

 

 小さく深呼吸して、タイミング狙って、

 「ママ~、髪切ったねぇえ、

  きれいになったじゃん!」

 

  『・・・』

 

 再チャレンジ!

 

 「似合ってるよ!とぉってもいいよ~!!」

 と、ちょっと、声が裏返っちゃった。

 

 『似合ってるよ!とぉってもいいよ~!!」

 と、ちょっと、声が裏返っちゃった。

 

 『そぉう?!ありがとう』と、ママのスマイル。

 

 長男と私の小さなスマイル&アイコンタクト。

 

 子供達のサポートで、我家は、家庭円満!

 

 でもね..。

 

 翌日、パパが髪切ってきたのに、

 なんで、みんなノーリアクション?!?

 

 ちょっと、すねちゃう。

 

Vol.159「この子の代わりはいない」


 「生まれ変わり」と、考える人がいる。

 

 おじいちゃんが天国に旅立った日に、孫が誕生。

 

 幼児期にお兄ちゃん不慮の事故で、

 旅行った数年後に妹誕生。

 

 「生まれ変わり」と表現する家族がいる。

 

 輪廻を感じるのかもしれない。

 

 けれど、その言葉に私のこころは、

 直ぐに反応出来ない。

 

 天寿を全う・百歳の大往生。

 僅か数年の生涯。

 

 生命には、限りがあるのだろう。

 短い生涯でも、その誕生・足跡には、

 意味がある。

 

 意味があって、現世に舞い降りたと考える。

 

   『この子の代わりはいない』

 

 その思いに、他意も悪意もない。

 

 ただ、私はそう想う。

 

Vol.158「わたし糖尿病なの」


 私の同期に内科医がいる。

 彼女は、糖尿病の専門医である。

 

 女医も内科医も糖尿病の専門医も

 全国的には、沢山いる。

 

 けれど、彼女は、患者様からとても

 信頼されている。

 

 彼女のクリニックを訪れる人は、後を絶たない。

 全国から、多くの講演依頼が来る。

 

   「わたし糖尿病なの」

 

 彼女の著書である。

 

 21世紀の国民病となってしまった糖尿病。

 

 糖尿病には、自己免疫やウィルス感染が

 原因と言われる1型糖尿病と、

 現代の生活習慣(過食、運動不足、ストレス)が

 引き金となって発症する2型糖尿病がある。

 

 2型の治療の基本は食事と運動だが、

 1型の場合はインスリン注射が欠かせない。

 

 彼女は、生活習慣病ではない、1型糖尿病。

 

 自身が、糖尿病である糖尿病専門医は、

 極めて珍しい。

 

 加えて、クリニックのスタッフ、フロントも

 看護師も栄養士も院長と同じ病気。

 

 放置したり、悪いコントロール状態が続けば、

 重大な合併症を引き起こす病気。

 

 けれど、糖尿病は正しくつきあえば

 怖い病気ではない。

 

 その事を院長自らが、実践している。

 

 お酒だって飲む。

 食べたいものをたんと、食べる。

 フルマラソンだってやっちゃう。

 

 彼女は、病気と向き合いながらも

 様々な事を実現し、

 多くの糖尿病患者の“夢”となっている。

 

 彼女に共感・共鳴する人々は、

 限りなく増え続けている。

 

 素晴らしい。

 

   「わたし糖尿病なの」

 

 

 彼女の著書に、彼女の生き方に、多くの人達が

 勇気を貰っている。

 

 彼女に与えられた使命は、とても大きく、尊い。