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たなべりょうへいの言葉

ブログ

Vol.212 「あの日・・あの瞬間・・」

        あるお母さんが診察へ。

        「お久し振りですね」
        「お子さんは・お元気ですか?」と私。

        『ハイ・もう中学生になりました』とお母さん。

        「そうですか・・大きくなられましたねぇ~」

        『それが先生!いっちょん言う事きかんし
         返事はせんし・・』
        『口答えばぁあっかりしてから
         勉強はせんし・・ホントにもう・・・』

        思わず愚痴のお母さん。

        微笑み・頷くだけの私。
        愚痴オンパレードもひと段落した時。

        「でも元気なんでしょ・健康なんでしょ!」

        『そりゃ元気がありすぎて困るぐらいです!』

        「ならば・いいじゃないですか!」
        「お子さんが逢いに来てくれた時
         お母さん何考えてましたっけ?」

        「勉強できますように
         言う事ききますように・・」
        「口答えしませんように
         返事しますように・・」

        「なあぁ~んて・全然考えてなかったでしょ!」

          ただ・ひとつ・・。

        『健康で産まれますように・・』って
         こころから願ったでしょ・・。

        しばし・沈黙・・お母さんと私。

        『そうですねぇ~・そうでした・・』

        二人で向き合い・笑ってお仕舞い。

        “あなた”を選んで
         やって来てくれたんだから!

         それで・いいじゃん!

Vol.211 「ありがとう・・」

        赤ちゃんとお母さんとの共同作業・出産。
        7年ぶりのご出産。

        早朝の分娩に・7歳のお兄ちゃんが
        寄り添い・立ち会う。
        母の傍らで・団扇で扇ぐ・汗を拭う。

        やがて・赤ちゃんが逢いに来た。

        元気に産声をあげる弟を・じっと見つめる兄。

        やがて・ベット上の母に寄り添い
        小さな声で一言。

          『ありがとう・・』

        堰を切ったように溢れる涙。
        母も・もらい泣き。

        小さなこころで・ずっと母に寄り添い
        精一杯・励まし続けたお兄ちゃん。

          感謝の涙。
          感動の涙。
          緊張の糸が途切れた安堵の涙。

        「お兄ちゃん頑張ったもんねぇ~」
        「えらかったよぉ~」

        母・私・スタッフからのこころからの労い。

        『おかあさん・・』
        「なに?どうしたの?」
        『折り紙とってくる・・』

        この日の出逢いのために
        兄が弟に作った折り紙。

        笑顔に戻った兄の
        弟へのファーストプレゼント。

        ありがとう・・。
        お兄ちゃん。
        ありがとう・赤ちゃん。
        ありがとう・お母さん。

Vol.210 「おもやい会・一歳誕生会」

        心配していた雨もなく
        先日『おもやい会』を開催出来た。

        クリニックで・お母さんに逢いに来てくれた
        赤ちゃんの『一歳誕生会・おもやい会』。

        たくさんのお友だちとお母さんが
        参加して下さった。

        みんな・大~きくなったぁあ~。
        お座りして・ハイハイして・たっちして・・。

        『だれ~?このおじさん??』って
        私の腕の中で・私の顔をじっと見る。

        たなべクリニックのモットー
        『育児こそ・世界で最も重要な仕事である』に
        共感して下さった近隣の幼稚園の園長先生の
        講話もあった。

        「一歳のお誕生日おめでとうございます!」
        「そしてお母さん・一年間ご苦労様でした・・」
        園長先生のお話が・とてもこころに響いた。

        クリニックスタッフの「育児支援チーム」が
        こころからの手作りの会を開いてくれた。

        みんな・また・おいでねぇえ~!
        いつでも・遊びにおいでよ~!!
        待ってるよ!!!

        また・お逢いしましょう!

Vol.209 「だって・・」

        今日も赤ちゃんが・お母さんに
        逢いにやって来てくれた。

        うれしい・・。

        赤ちゃんの誕生に立ち合わせて戴ける
        私は・世界一幸せ者。

        でも・私は・ずっとずっ~と・小さい頃・・。

        赤ちゃんは・こうのとりさんが
        連れて来てくれるものと信じていた。

        違った・・。
        ちょっと・びっくり・・。

        更に・少し大きくなってから・赤ちゃんは
        全て帝王切開で逢いに来ると想っていた。

        それも・違った・・。
        ちょっと・ショック・・。

        小学高学年の頃・給食時に・隣の席の
        女の子のカバンから・なにやら出てきた。

        「なに?これ!?テッシュ?!?」

        生理用ナプキン・・。
        少し恥ずかしそうに・その子は
        ポケットに仕舞い込んだ。

        「???」な私。
        同時に・クラスの女の子たちから
        私への冷たい視線。
        加えて・私を睨む担任の女先生。

        給食終わって・楽しい昼休みなのに
        何故か・担任に職員室に呼び出された。

        ちょっと・説教・・。
        状況把握不十分な私は・先生の前に
        立ち尽くすのみ。

        声変わりした頃・私は・ようやく・状況理解。

        今日も赤ちゃんが・お母さんに
        逢いに来てくれた。

        今では・たくさんの女性のご相談を受ける毎日。

        こうのとりさん・・。
        あなたは・何処へ・・。