早朝・・人も疎ら。
静かなターミナル。
お店もまだクローズ。
已む無く自販機で・珈琲タイム。
少し離れて一人の女性。
俯く彼女に「おはようございます・寒いですねぇ」。
『えぇ・』
「お仕事ですか・朝早くから大変ですね・私は出張で」。
『・・』
すると・一人の男性駆け寄り〈○△ちゃんお待たせ!〉。
「!!!」。
思わず・俯いている彼女の顔を覗き込む。
「中○明○さんですか!?!」。
軽く会釈の彼女は・マネージャーらしき笑顔の彼と
私から立ち去って行った。
良ければ・インスタントの珈琲でも・・。
もし・良かったなら・握手でも・・。
こころの声は・足音にかき消され・・。
搭乗アナウンス・・。