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たなべりょうへいの言葉

ブログ

Vol.512「天命」


五十年以上もの長きに渡り・たなべを支え続けて下さった

大切なファミリースタッフが・たなべクリニックを卒業される。

たなべクリニックは・大正七年に先々代が田邉病院として創業した。

その後先代の時代に田辺産婦人科となり・現院長就任時に

たなべクリニック産科婦人科へと生まれ変わった。

彼女は三代に渡りたなべを支え・見守り続けて来た。

創業九十六年目を迎えるたなべの歴史の中で・たなべと共に歩んで来られた

彼女の尽力はとても尊い。

その功績は未来永劫讃えられ・その想いは後世に引き継がれて行く。

深い敬意と感謝の意を持ち・最敬礼。

たなべクリニックファミリースタッフは・あなたの道を決して汚す事なく

歩んで行きます。

Vol.511「座薬」


「痛い・・」。

トイレットペーパーでそっと拭くと・僅かに出血。

痛い・ヒリヒリする。

いつもは快適なウォシュレットが・不快なシャワーに感じる。

入浴時・恐る恐る鏡ごしに覗き込む。

「あらら・・」。

痔・・。

風呂上がり誰にも気付かれぬように・お薬をそっと挿入。

翌日も一人で・我が肛門と向き合う。

勇気を持って・家内に告白。

予想以上に理解を持って・向き合ってくれたママ。

調子に乗って・無謀な要望を投げ掛ける。

「明日から入れてくれる・・」。

『いやよぉお~』。

「な・なんでぇえ~」。

『なんでって!?』。

「イヤは嫌なの」。

引き下がれぬ私は・息子に嘆願。

『絶対やだよおぉ~』。

調子乗りすぎた自分を省みる。

「だよねぇ~」。

明日も我が身は・我が身で守る。

ちょっと良くなってきてるし・・。

Vol.510「横断旗」


私の町内にも横断歩道がある。

地元の小学校の通学路になっている為・横断歩道には横断旗が設置してある。

「横断旗入れ」には日毎に横断旗の姿は消え・今は一本もない。

私が小学校時代にも通学路には・横断旗入れがあった。

その当時も日一日と横断旗の数は減っていた。

実は・・。

私も犯人の1人。

希少価値。

お店では売っていない横断旗が・何故か欲しかった。

持ち帰ってしまった。

でも・・。

友達に自慢は出来ない。

親にもばれぬ様に・そっと隠して一人静かに部屋で旗を振っていた。

『なに持って帰って来てるの!』。

『早く返して来なさい!』。

「・・」。

しぶしぶ旗入れに戻しに行った。

悪気はない。

罪の意識もあまりなかったかも知れない。

ただ・・自慢したかった。

でも・それは結局友達にも兄弟にも自慢出来る事ではなかった。

ごめんなさい。

私と同じように・部屋でそっと旗を振っている小学生がいるかも知れない。

いっぱい振ったら・返しに行こう。

気付かれぬ内に。

おじさんは・怒らないよ。

あなたの気持ちは・よ~くわかるから・・。

Vol.509「ゆりかご」


私は・赤ちゃんはお母さんを選んでやって来ると想う。

だから・常々お腹の中に大切な赤ちゃんがいるお母さんにも

そのメッセージを送っている。

不妊の方が『先生・・なんで私はお母さんに選ばれないんでしょうね・・』

『中絶する人もいるのに・・』と・私に問う。

“こうのとりのゆりかご”のある病院を訪ねる機会を得た。

その場に・私は立った。

私がその場所に立った事には・きっと意味がある。

私がこの場所に来た事には・必ず意味がある。

神様が・私を導いてくれた。

その答えは・自分自身で探さなければならない。

その意味を私は・私自身で見つけなれればならない。

こうのとりのゆりかごは・メッセージを送り続ける。

『私たちにできること。それは赤ちゃんの命を助けるということ』。

私のこれからのお役目に大きな“問い”を投げ掛けた。

私にできること。

それを一生かけて・私は自問自答していく。