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たなべりょうへいの言葉

ブログ

Vol.695「地産地消」

百貨店の物産品フェアに行けば・美味しい食材が所狭しと並び

目移りする程楽しい時間が過ごせる。

ネットを利用すれば・いつ何時でも自由にあらゆる名産品を選べる。

コンビニに足を運べば・気楽に各地の美味しい食べ物を手にする事も出来る。

とても便利な時代。

けれどその土地に出向き・その土地の人々に触れ・その土地ならではの素晴らしい品々を

現地の人と語り合いながら頂く料理はやはり格別。

デジタルにはない世界。

アナログな体温を感じる空間は換えがたい魅力がある。

人・風土・匂い。

そこには温度を感じる出逢いがある。

出掛けよう。

楽しい出逢いに。

 

Vol.694「プラットホーム」

鹿児島本線が開通する前・博多駅が新幹線の終着駅だった。

到着した新幹線も私もゆっくり下車していた。

上京し東京駅新幹線を利用。

右からも左からも次々と新幹線が到着。

開扉後直ちに清掃スタッフが乗り込み・清掃後直ぐに発車のベルが鳴る。

まるで在来線のように新幹線が行き交う。

田舎者の私は呆気にとられた事を覚えている。

新幹線も特別な乗り物ではなく日常の移動手段なんだなと感じた。

プラットホームのアナウンスもどこか気忙しく・利用者も足早に乗り込んでいた。

 

Vol.693「小蜘蛛」

深夜赤ちゃんがお母さんに逢いに来てくれた。

大きな産声が届く。

分娩室を出て静かな廊下を歩く。

足元に小さなくも。

ちょろちょろと先導するかのように私の前を進む。

怖くはない。

嫌じゃない。

邪魔でもない。

同じ生命。

小さな命。

みんなも見過ごしてね。

気をつけて。

おやすみ。

 

Vol.692「在来線」

地元唐津からローカル線で博多へ。

各駅停車の鈍行列車。

私が幼少の頃・弁当持参で列車に乗り込む家族もいた。

お祖母ちゃんが座席に正座して・タッパの蓋を開けて孫たちに

おかずを取り分けていた場面を思い出す。

博多への列車は昔・小旅行のようなものだった。

海岸線を走る車窓には・心地よい揺れとゆったり流れる風景があった。