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たなべりょうへいの言葉

ブログ

Vol.98「床屋さん」


「たなべですけど、今から

 髪切ってもらえますか?」

 

『よかですよ、何時でん先生の

 都合のよか時間にどうぞ!』

 

 ずっと、カットしてもらって

 いる床屋さんがある。

 

 もう長い付き合い。

 

『今日は、どうしましょう?』

 

「いつも通りで、お願いします」

 

 カット中、他愛ない会話。

 

 リズミカルな鋏の

“チョキ・チョキ”音に

 自然と私は、

 コックリ・コックリ。

 

 床屋の大将の

 お客様への「話しかけ」は、

 実に巧妙・職人芸。

 

 しゃべりたい人・

 雑誌を読む人・寝てる人。

 

 その人・その人のそれぞれの

 タイミングに合わせて、

 不快を与えず、居心地の

 良い空間を演出する。

 

『先生、終わりましたよ』と、

 そっと話し掛ける。

 

「ぁあ~、今日も寝てしもた

 ですねぇ~、気持ちよ~

 してですねぇ~」

 

『有難う御座いました』と、

 大将は、店の外まで、

 いつもお見送りをしてくれる。

 

 雨の日も、雪の日も。

 

 私にとって、床屋さんは、

 癒しの空間。

 

 ただ、髪をカットするだけ

 じゃない『何か』をいつも

 提供してくれる。

 

「ほらぁ~、ちょっと男前に

 なったやろ~」と院長。

 

『そっ、そ~ですね?!』と

 スタッフ。

 

 春風に整った頭髪が

 気持ち良い。

 

 背筋も何だかシャキットして、

 ウォーキング!