今日のよか

<毎週更新>良平院長のコラム

Vol.748「ラッシュアワー」

朝早く出張に出掛けた。

博多駅。

丁度出勤時間に遭遇。

目の前から白いシャツの群れが押し寄せる。

歩きスマホの人。

音楽を聴いている人。

読書しながら歩く人。

汗を拭う人。

電話している人。

俯き足を進める人。

颯爽と歩く人。

途絶えぬ人の流れ。

方向は同じでも想いは違う。

繰り返す日常。

昨日も今日も明日も。

あなたは何を想い・何処へ向かう。

Vol.747「エネルギー」

妊婦健診について来てくれるお兄ちゃん。

付き添いお兄ちゃん。

『ほら!じっとしておきなさい!』とお母さん。

「じっとなんかしてられないよねぇ~」と私。

じっとなんかしてられない。

じっとしてたら・具合悪くなっちゃう。

スーパーで走り回る姉弟。

『走らない!もう連れて来ないよ!』とお母さん。

走り回っちゃいけないけど。

じっとなんかできないよね。

だって。

エネルギー有り余ってるもんね。

こどもは一日一日・一分一秒成長。

溢れるパワー全開。

わかるよ。

元こどものおじさんは。

Vol.746「アプリ」

外食するとお会計で

『当店のアプリはお持ちですか』と尋ねられる。

衣料品店で買い物すると

『当店のアプリはお持ちですか』と聞かれる。

以前はにこやかに

「いいえ」と返していた。

でも最近は。

“黙ってガラケー差し出し”に出る。

『失礼しました』の笑顔に笑顔で返している。

スマホデビューするかなあ。

誰か背中を押してちょ~だい。

Vol.745「祝賀会」

開院100周年を迎えた・たなべクリニック。

たなべクリニックを支えてくれた元スタッフ・卒業生を招いて

100周年記念祝賀会を開催した。

懐かしい顔が一堂に会して・たなべの歴史を振り返った。

守ってくれてありがとう。

想ってくれてありがとう。

出逢いに偶然なし・全て必然。

一期一会に感謝。

絶対的な存在。

必要不可欠な存在。

皆さまが育ててくれた・たなべクリニックが「社」になる日まで。

今までもこれからもお役目を果たしていく。

私はいつもここにいます。

Vol.744「裸の付き合い」

息子と久しぶりに一緒にお風呂に入った。

気遣う息子。

気遣いに気付かないように気遣いする私。

他愛ない会話と沈黙。

その繰り返し。

「先に風呂をあがるよ」と私。

『あの・・お父さん・・』と息子。

聞きたいことは・言いたいことは最後に言う。

もう一回湯船につかる。

父と息子。

湯煙に見え隠れするこころと身体。

男同士はよい。

Vol.743「伴侶」

私たち夫婦は今年銀婚式。

「良く頑張ったなあ~25年」と私が知人に呟いた。

『お互い様ですよ』と即答の知人。

知人とのそのやり取りを家内に報告。

『その通りよ』。

『互いが互いの分からない所で貢献してるのよ』と家内。

ほぉ~。

深いお言葉。

そっかあぁ。

そうなんだ。

お互い様。

お陰様。

感謝。

感謝。

Vol.742「いただきます」

いただきます。

大勢の仲間たちと食する宴の席。

盛り上がる・いただきます。

ひとり手を合わせて頂く食事。

ゆっくり静かに・いただきます。

素敵なレストランでの会食。

楽しい会話と・いただきます。

アウトドアでの手作り料理。

ここち良い・いただきます。

どんな場所でも・大勢でも・ひとりでも。

「いただきます」から始まる。

いただきますが・美味しい一口を運んでくれる。

いただきます。

ごちそうさま。

Vol.741「キーホルダー」

キーホルダー。

日常生活に必要な最低限の鍵を付けている。

それでも6~7個の鍵はラインナップ。

日常使いの鍵たちだから・頭の中に使用箇所をインプットしている。

だから大丈夫。

な・はずだった。

しかし日常使いでも使用頻度が低い鍵もある。

活躍する機会の少ないあなた。

う~ん。

あなたは誰?

あなたは何処の人?

鍵に問いかけても答えなし。

大丈夫。

いつか出逢う時が来る。

きっと来るはず。

その日まで・あなたは変わらずラインナップ。

訪れるであろう・あなたの出番まで。

じっと待っててね。

Vol.740「エレベーター」

エレベーターを待つ私。

ドアが開く。

混んでいるのにスペースを開けてくれる人。

『何階ですか?』。

ニッコリ尋ねてくれる人。

閉まりかけたドアを開けてくれる人。

下の階で待つ人のために自分が降りる際にボタンを押す人。

出来そうで・できない何気なさ。

だからこそ・何気なさが美しい。

美しさを伝染させよう。

まずは私から。

そしてあなたへ。

Vol.739「雲の上はいつも晴れ」

クリニックの階段を上がる。

昇り始めは、俯き加減。

「いかん・いかん」。

と・我に返る。

二階に上がる頃には・胸張って背筋伸ばして足を運ぶ。

三階に着く頃には・顔を上げ窓の向こうの青空を仰ぐ。

いつだって・威風堂々とありたい。

雲の上は・いつだって青空。