今日のよか

<毎週更新>良平院長のコラム

Vol.741「キーホルダー」

キーホルダー。

日常生活に必要な最低限の鍵を付けている。

それでも6~7個の鍵はラインナップ。

日常使いの鍵たちだから・頭の中に使用箇所をインプットしている。

だから大丈夫。

な・はずだった。

しかし日常使いでも使用頻度が低い鍵もある。

活躍する機会の少ないあなた。

う~ん。

あなたは誰?

あなたは何処の人?

鍵に問いかけても答えなし。

大丈夫。

いつか出逢う時が来る。

きっと来るはず。

その日まで・あなたは変わらずラインナップ。

訪れるであろう・あなたの出番まで。

じっと待っててね。

Vol.740「エレベーター」

エレベーターを待つ私。

ドアが開く。

混んでいるのにスペースを開けてくれる人。

『何階ですか?』。

ニッコリ尋ねてくれる人。

閉まりかけたドアを開けてくれる人。

下の階で待つ人のために自分が降りる際にボタンを押す人。

出来そうで・できない何気なさ。

だからこそ・何気なさが美しい。

美しさを伝染させよう。

まずは私から。

そしてあなたへ。

Vol.739「雲の上はいつも晴れ」

クリニックの階段を上がる。

昇り始めは、俯き加減。

「いかん・いかん」。

と・我に返る。

二階に上がる頃には・胸張って背筋伸ばして足を運ぶ。

三階に着く頃には・顔を上げ窓の向こうの青空を仰ぐ。

いつだって・威風堂々とありたい。

雲の上は・いつだって青空。

Vol.738「キッザニア」

たなべクリニックは・今年開院100周年を迎えた。

100周年記念事業を様々な場所で・様々な形で開催している。

以前より「産婦人科のちびっこ職場体験」を開催したかった。

本家キッザニアの見学。

ちびっこ職場体験を行っている全国の病医院への見学研修。

産科に特化したキッザニアをどうしてもやりたかった。

100年の節目に遂に実現できた。

子供たちが多くの経験をしてくれた。

とても楽しんでくれた。

修了証を手にした子供たちの眼がとても輝いていた。

これからもずっと続けていく。

今までも・これからもお役目を果たしていく。

Vol.737「若女将」

老舗旅館。

若女将のお出迎え。

継承されてきたものと新たに吹く風。

若女将の新しい風が宿の所々に見え隠れしている。

温故知新。

常連客と新たな顧客。

大女将と若女将。

お見送り。

出迎え三歩。

見送り七歩。

振り続ける二人の手が老舗を守っている。

Vol.736「ポイントカード」

家内が私にコンビニのポイントカードを作ってくれた。

息子にちょっぴり自慢。

でも・・。

誰でも持ってるらしい。

誰でも簡単に作れるらしい。

結婚後初めて持ったマイポイントカード。

財布に大事に入れている。

コンビニで買い物。

お会計。

うしろから私をつつく家内。

そうだ・そうだ。

ここで出すんだマイカード。

ちょっぴりどや顔の私。

そんな私を肩揺らせ笑う家内。

レシート見て・貯まったポイント見つめる。

ちょっぴり幸せ噛み締める。

小さな喜び。

何故か変な達成感。

貯まるポイント。

でも・・。

使われない・・。

ポイントたち。

Vol.735「告別」

知人の突然の訃報。

我が耳を疑う。

認容出来ないこころ。

突然の別れ。

こんな寂しさにも・きっと意味があるのであろう。

多くの人たちが彼との別れを惜しむ。

徳を積んだ彼は・たくさんの事を遺しているはず。

その事を考えよう。

あなたは・これからも私たちの傍に居る。

感謝。

合掌

Vol.734「記念講演会」

たなべクリニックは・今年開院100周年を迎えた。

5年前「100周年記念事業実行委員会」を発足。

記念事業の一環として・記念講演会を開催する事を計画していた。

「育児こそ世界で最も重要な仕事である」。

たなべクリニックの企業理念である。

その企業理念に相応しい演者を既にこころに決めていた。

以前より懇意にさせて頂いている明橋大二先生。

子育てハッピーアドバイスの著者である明橋先生。

子育てハッピーアドバイスは・シリーズで累計490万部を超える

ベストセラーとなっている。

地元唐津の地で・明橋先生の記念講演会を開催できた。

たなべクリニックの企業理念に共感共鳴して下さる明橋先生の講演は

多くの人たちの衷心に届いた。

子に孫に親に・感謝のこころ。

「ありがとう」が子育てを支える。

Vol.733「終焉」

勤務医時代。

長い入院生活を送る患者様の・それぞれの人生の終焉に立ち会わせて頂いた。

廻診。

アルバムを開き若き日の姿を嬉しそうにお話して下さる方。

両指にはめた指輪のひとつ一つの思い出を大事に教えて下さる方。

そっと私の手を握り俯き涙する方。

それぞれのこころと身体をそれぞれの想いで受け止めている。

寄り添える事で・多くの学びを頂いた。

幸せとは何だろう。

物事全てには意味がある。

正にも負にもきっと意味がある。

Vol.732「98円」

このパン美味しいよぉ~」

「是非食べてみて」と母。

息子にスーパーで見つけた食パンをおすすめ。

「持って帰ってね」。

6枚切食パンを2袋詰め込む家内。

久し振りに帰省した彼は少々苦笑い。

1袋98円の6枚切食パン。

全国何処でも売っている。

とても美味しかった。

だから子どもに食べさせたかった。

母の想い。

わかってね。

だってあなたは彼女を選んでやって来たのだから。