今日のよか

<毎週更新>良平院長のコラム

Vol.711「細目」

出張先で当地のお土産を買うためにお店に入った。

満面の笑みで店員さんが迎えてくれた。

眼がなくなる程の笑顔。

いつも細目になる程笑顔でお客様を出迎えてあるのだろう。

目尻の小皺にその方がいつも笑顔である証がある。

「ありがとうございました」。

細目の笑顔と共に見送ってくれた。

初対面での満面の笑み。

魔法の笑顔がやさしさとここち良さを運んでくれる。

Vol.710「歌声」

ご出産後・入院されているお部屋を廻診。

お母さんに抱かれた赤ちゃんが泣いている。

お母さんは少々困り顔。

『先生・・なかなか泣き止みません』。

「泣いてるんじゃないの・歌ってるんだよ」。

赤ちゃん更にヒートアップ。

「ほら!今2番の歌詞歌ってるよ」。

傍にいた赤ちゃんのおばあちゃんが思わず笑う。

「おばあちゃん!いいですよ・ハイ!コーラス入って!」。

「お母さんも一緒にコーラスして!」。

お歌の指揮をする私。

お部屋中に笑い声が響く。

いつのまにか泣き止んでる赤ちゃん。

「ほら~ねぇ~」。

みんな笑顔。

赤ちゃん安心。

大丈夫。

みんな大丈夫。

Vol.709「100年」

平成30年・2018年。

たなべクリニックは、開業100年を迎えました。

大正7年・1918年。

祖父・田邉熊喜が唐津の地に産婦人科を開業。

多くの方々との出逢い。

たくさんの方々の支援。

歩みを止める事なく・繋いだ百年。

100年の大きな節目に・こころから感謝。

ふるさと唐津で・これからも歩んでいきます。

一期一会に感謝。

Vol.708「我が家」

年の瀬には家族が全員集う。

みなが揃い・同じ空間を共有する事は何物にも換え難い。

例え狭くとも・隙間風が吹こうとも。

我が家が最も安らぐ場所。

いつの日もいつまでも・膝寄せ合い語りたい。

他愛もない会話。

ここち良い沈黙。

この場所が私たちの居場所。

帰る場所。

Vol.707「幼き日に」

幼少の頃・体調崩すとよく熱を出していた。

熱には弱く・すぐ寝込んでいた。

すると・おばあちゃんが付きっきりで看病してくれた。

片時も離れず・鼻息荒い私の顔をそっと見つめて夜間も氷嚢を何度も換えてくれた。

肌寒い朝は・炬燵の中で洋服を暖めてくれて元気よく登校する私を見送ってくれた。

お腹を壊すと腹巻を着けてくれて・夜は一緒に布団に入りお腹を暖めてくれた。

いつも傍にいてくれた。

いつも・にこにこ見守ってくれていた。

子供は誰かに抱きしめられて育って欲しい。

いつの日も。

いつの時代も。

Vol.706「心底」

以前私は・自分自身を

器用

センスあり

世渡り上手

だと考えていた。

けれどある日

私自身は

不器用

センスなし

世渡り下手

と気付いた。

その事を家内に打ち明けた。

『実は・・私もそうなの』。

と妻から告白された。

互いを見つめて・二人で笑った。

幸せが更に訪れた。

Vol.705「大忘年会」

早々に今年の忘年会を開催した。

実行委員会を中心に今年も・歌あり踊りあり一芸ありの楽しい楽しいひと時だった。

年々忘年会の質が上がっている。

仕事の質が上がれば・忘年会の質も上がる。

不思議な法則の中・幸せな時間を大切なスタッフと共に共有できた。

ありがとう。

お疲れ様。

嬉しかった。

Vol.704「役割」

一列に並ぶ。

喜んで先頭に立つ人がいる。

必ず最後尾に並ぶ人がいる。

前から二番目が好きな人がいる。

中間くらいを選ぶ人がいる。

空いている場所にそっと立つ人もいる。

人それぞれ。

人それぞれに役割がある。

立つ場所は違えど・一列に並ぶ。

みな前を向いて・真直ぐに。

Vol.703「一期一会」

人は出逢うべきして出逢うと考える。
出逢いに偶然なし・全て必然と想う。
一期とは・生涯を意味する。
一会とは・ただ一回の出逢いを指す。
一生涯で・ただ一度の出逢い。
毎日逢う人との出逢いも・その時その瞬間の出逢いは二度と訪れない。
毎日・毎回が一期一会。
出逢いに感謝。
今ここを生きる。
一期一会。

Vol.702「初心」

毎年地元の看護学校に講義に出向く。

後日担当講座の試験を行う。

試験問題の最後に必ず「あなたは何故看護師を目指したのですか」と問う。

様々な想い。

様々な出逢い。

あの日あの時。

進むべき未来への道標があった。

彼らは彼ら自身のそれぞれの人生を歩み出す。

道は違えど。

人に寄り添う人生の選択は同じ。

前を向いて顔を上げて胸を張り歩もう。

あの時あの日のこころを持って。