今日のよか

<毎週更新>良平院長のコラム

Vol.701「帰省」

お中元・お歳暮が届く。

講演や研修で知り合った日本中の方々。

全国各地の名産を頂く。

とても有難い。

一つ一つに感謝のお礼状を書く。

品々を整理する家内。

分別する彼女。

「何で分別してるの」と私。

『今度帰ってきたら持たせるの』。

偶に帰省する息子のために。

『良かったぁ・今年も頂けて」。

『あの子・大好きだからこれ』。

母ごころ。

時々は電話して。

お母さんに。

Vol.700「ぴかぴか」

クリニックの取引業者様がいる。

定期的に担当の方が訪れる。

『おはようございます』。

いつも爽やかなご挨拶。

「いつもありがとうございます」。

スタッフも素敵な笑顔で対応。

担当の方は中年の男性。

彼とのお付き合いもかなり長い。

いつもピカピカ。

彼の足元はいつもぴっかぴか。

変わらぬ笑顔。

変わらぬ仕事への姿勢。

靴が彼の仕事観を表している。

素敵。

すてきな事は真似しよう。

Vol.699「すっきり」

家内がコンビニでお買い物。

帰宅してレシートチェック。

『ラッキー!ジュース代ただになってる』。

お店の手違いでジュース代が料金に入っていなかったらしい。

翌日。

『やっぱり気持ち悪い』。

早朝家内はそそくさにコンビニへ。

『はぁ~すっきりした』。

『逆に野菜ジュース貰っちゃった』。

正直一番。

もやもや解消。

Vol.698「姿勢」

クリニックのコミュニティルーム。

スタッフみんなが活用する共有スペース。

当番制でお掃除する。

週単位で担当する。

仕事が休みの日でもクリニックに出向き・お掃除するスタッフがいる。

「今週私当番ですから」。

彼女はいつもピカピカにして立ち去る。

素晴らしい。

素敵な事は是非真似しよう。

Vol.697「アルバム」

自宅のひと部屋を整理した。

クローゼット変わりに使用していた・その部屋は雑然としていた。

一つ一つ荷物を手に取り・細かく分類し整理整頓した。

ひとつの箱を見つけた。

家内が嫁いだ際に持って来た・独身時代の写真の箱。

きれいに整理された箱の中には・たくさんの彼女の歴史が溢れていた。

アルバムには・彼女の成長の過程が刻まれている。

そっと開けて見た私。

そっと閉まって元に戻した。

私だけのタイムスリップ。

一期一会に感謝。

Vol.696「唐津くんち」

10月1日。

唐津の秋の大祭「唐津くんち」の囃子練習が始まった。

秋風に乗り唐津の夜にお囃子の音色が町中に届く。

殊更子供たちは待ちに待った囃子練習のスタート。

太鼓・鐘・笛の音が元気に響き渡る。

待ちに待った日がやって来た。

唐津の城下町は・11月2~4日の本番に向けて走り出す。

Vol.695「地産地消」

百貨店の物産品フェアに行けば・美味しい食材が所狭しと並び

目移りする程楽しい時間が過ごせる。

ネットを利用すれば・いつ何時でも自由にあらゆる名産品を選べる。

コンビニに足を運べば・気楽に各地の美味しい食べ物を手にする事も出来る。

とても便利な時代。

けれどその土地に出向き・その土地の人々に触れ・その土地ならではの素晴らしい品々を

現地の人と語り合いながら頂く料理はやはり格別。

デジタルにはない世界。

アナログな体温を感じる空間は換えがたい魅力がある。

人・風土・匂い。

そこには温度を感じる出逢いがある。

出掛けよう。

楽しい出逢いに。

Vol.694「プラットホーム」

鹿児島本線が開通する前・博多駅が新幹線の終着駅だった。

到着した新幹線も私もゆっくり下車していた。

上京し東京駅新幹線を利用。

右からも左からも次々と新幹線が到着。

開扉後直ちに清掃スタッフが乗り込み・清掃後直ぐに発車のベルが鳴る。

まるで在来線のように新幹線が行き交う。

田舎者の私は呆気にとられた事を覚えている。

新幹線も特別な乗り物ではなく日常の移動手段なんだなと感じた。

プラットホームのアナウンスもどこか気忙しく・利用者も足早に乗り込んでいた。

Vol.693「小蜘蛛」

深夜赤ちゃんがお母さんに逢いに来てくれた。

大きな産声が届く。

分娩室を出て静かな廊下を歩く。

足元に小さなくも。

ちょろちょろと先導するかのように私の前を進む。

怖くはない。

嫌じゃない。

邪魔でもない。

同じ生命。

小さな命。

みんなも見過ごしてね。

気をつけて。

おやすみ。

Vol.692「在来線」

地元唐津からローカル線で博多へ。

各駅停車の鈍行列車。

私が幼少の頃・弁当持参で列車に乗り込む家族もいた。

お祖母ちゃんが座席に正座して・タッパの蓋を開けて孫たちに

おかずを取り分けていた場面を思い出す。

博多への列車は昔・小旅行のようなものだった。

海岸線を走る車窓には・心地よい揺れとゆったり流れる風景があった。