今日のよか

<毎週更新>良平院長のコラム

Vol.661「ただいま」

休日にあるテレビプログラムを観た。

ある一人の外国女性が空港で取材を受けていた。

彼女の両親は親日家で・よく日本を訪れていたらしい。

両親の影響もあり・彼女は日本に興味を持ち日本語も勉強した。

『是非訪れたかった国・日本で多くの日本人と交流したい』。

彼女はインタビューにそう答えた。

来日後様々な日本人と接した彼女に帰国の日が来た。

「最も印象のある・好きな日本語は何ですか」と問われた。

『ただいま』が好き。

なるほど。

すてき。

大事にしよう。

ただいま。

大事に使おう。

ただいま。

Vol.660「バランス」

日々の診療の中で・ご年配の方に良くお逢いする。

何らかのご心配があり来院されているのだが・お元気な方は多い。

姿勢が良い。

艶のある声。

生き生き。

はつらつとされている。

ふとお年を確認する。

お若い。

現役でお仕事されている方も多い。

ライフワークバランスが良いと感じる。

90歳のご婦人。

「お元気を頂いてよろしいですか」と私が手を握りかける。

『喜んで!どうぞ』と手を差し伸べられる。

「ありがとうございます」。

『こちらこそ』。

素敵に歳を重ねてこられた方々。

人生の良き手本は・目の前にいらっしゃった。

Vol.659「喝采」

結婚披露宴に招待された。

知人のご息女(次女)が嫁がれる。

宴の最後に両家を代表して新郎のお父様が挨拶された。

新郎父は

「新婦のお父様はお嬢様二人。ご長女も既に嫁がれておられますので・

宴でご挨拶される機会がもう御座いません。」

「よって・今日は新婦のお父様にも是非ご挨拶して頂きたいと考えます。」

と・スピーチされた。

思わぬサプライズに新婦父は・涙ながらに感謝の意を言葉にされた。

会場は・大きな拍手に包まれた。

Vol.658「バトン」

出張先から知人にお土産を買って帰る。

帰宅後・家内に頼み届けてもらう。

すぐさま・お礼の連絡が入る。

後日・お逢いした際また丁寧にお礼を述べられる。

暫くして・再会した際に再びこの間のお礼を伝えられる。

「そんな大したものじゃないので・そんなお礼を言われると恐縮です」と私。

その方は・いつも丁寧にお礼の言葉を述べられる。

その素敵な振舞いに・ふと興味が湧きその方に尋ねてみた。

曰く・母の教えだと告げられた。

生前母は常々感謝の意を・ご恩を忘れてはならぬと娘たちに説いていた。

お礼は三回言いなさいと。

それは家訓であると。

だから今も・その教えを守っていると。

素敵な話を伺った。

継がれる大切なものがある。

素敵なバトンは親から子へ・子から孫へ渡される。

Vol.657「年越し」

子供たちが成人し・家を離れると家族全員が揃う機会が自然と減る。

家族全員で食卓を囲む時間が愛おしくなる。

家族が集う。

共に年を越す。

新年の挨拶。

お屠蘇。

おせち料理。

今年の抱負を語り合う。

お年玉。

一年の計は元旦にあり。

共にスタート。

共に想う。

囲む食卓に他愛もない会話が行き交う。

集う嬉しさ。

集う幸せ。

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