今日のよか

<毎週更新>良平院長のコラム

Vol.960「お囃子」

唐津の秋祭り・唐津くんちが三年ぶりに通常開催される。
コロナ禍での唐津神祭。
城下町・唐津に曳山囃子の太鼓・鐘・笛の音が夜風に乗って届いている。
怪我なく・事故なく・感染なく・曳山を納められる事を祈念する。
唐津くんちは世界一。

Vol.959「内と外」

赤ちゃんが逢いに来た。
赤ちゃんを抱くお母さん。
「待ってたよ」。
「逢いたかったよ」。
入院中のお部屋で・赤ちゃんとお母さんで過ごす。
傍らで泣いている赤ちゃん。
昨日までお腹の中にいたのに。
不思議な感じ・・。
らしい。
内と外。
どちらでも一心同体。

Vol.958「いま、ここ」

子供を叱ったまま・部屋に返さない。
もう一度呼んで・抱きしめて仲直りする。
叱ったまま・最期を迎えない為に。
笑顔で・家を出る。
振り返り・何度も手を振る。
決して・眉間に皺を寄せて出かけない。
それが・妻との最期にならない為に。
ハグして・送り出す。
笑顔で手を振る。
見えなくなるまで・手を振る。
それが・妻との最期の別れになっても良いように。
「いま・ここ」に全力。
明日にとっておかない。
明日はないと考える。
後悔しないために。
伝えたいこと。
想いを。
いま。
ここに。

Vol.957「帰れない」

自宅へクリニックから電話。
「今日はお産で帰れない」と家内へ告げる。
私の夕ご飯弁当が自宅より届く。
今夜は一人院長室で夕食。
時々一人飯。
でも・・。
翌日は帰れたりする。
「ただいまぁあ~」。
『お帰りなさあぁ~い』。
家でご飯。
うれしい。
うれしいよ・やっぱり。

Vol.956「全力」

学生時代。
部活。
運動部。
私は時々練習中ペース配分を考えていた。
後半の練習はきついから・前半は少し抑え気味で。
今振り返ると少し賢く・少しずるいと感じる。
スタートから全力。
ばてた時はばてた時。
それがカッコイイ。
そう今想う。

Vol.955「自動掃除機」

我が家には”自動掃除機”くんがいる。
自分で動いて・お掃除する。
コーナーも上手にターンして・お仕事する。
賢い。
助かる。
ところが夜中に突然お掃除しだした。
家内も私もびっくりして・目が覚めた。
『あらぁあ~この間・間違ってどこかスイッチ押しちゃったのかしら』と家内。
たぶん・そうじゃないのぉお。
お掃除ロボットだって・夜中にお掃除したくないんじゃない。
「夜分にありがとうございました」と私はロボットくんに頭を下げた。
次からは気をつけよう。
仲良く一緒にお掃除しよう。

Vol.954「逢いたい」

たなべクリニックでお母さんに逢いに来た女の子と男の子。
二人とも成長し小学生になった。
久し振りに診察に来たお母さんと再会。
『良平先生・子どもたちが先生に逢いたいって言ってます』。
それは嬉しい。
『取り上げてくれた先生が・どんな先生なのか知りたいって言うんですよ』。
素晴らしい!
更に嬉しい。
私も逢いたい。
逢って・また抱っこしたい。
楽しみにしてるよ。
また逢える日を。

Vol.953「新婚」

「お疲れ様でした」。
足早にクリニックを後にするスタッフ。
「帰って夕飯作らないと・・」と声が漏れる。
「独身の頃は家に帰ったら・ご飯出来てたのに」と続く。
ほぉお。
なるほど。
そうですか。
新婚楽し。
親の有難みにも気づく。
旦那様と向かい合って・楽しい夕食を。
それも良しですよ。

Vol.952「共育」

子育て奮闘中のスタッフ。
子は親に育てられ・親は子に育てられる。
可愛い盛りの子どもにも反抗期が来る。
『うるさい!』。
『あっちいけ!』と言われる日がくる。
親は・・。
寂しい・涙する夜を経験する。
でも・やがて・・。
『あの時は・・ごめんねお母さん』と言われる日もやって来る。
だから良しとしよう。
子と親。
共に育つ。
共に歩む。

Vol.951「読書」

小学生時代。
読書は苦手だった。
本読むよりお外で遊びたい子どもだった。
読書感想文。
大嫌い。
何を書いて良いのか・さっぱり分からなかった。
それが今では・・。
月に三冊は本を読む。
「本ちゃ・安かなぁあ」。
読書家の祖父の口癖だった。
今少しその意味を理解する。
本ちゃ・・。
安かばい。
確かに。