Vol.683「余命」
ガンの告知を受けた方がいた。
余命宣告も受けた。
その方は・・。
ガンになって良かったとおっしゃった。
『残された時間を家族と大切に過ごせる』。
『家族も私との時間を刻んでくれる』。
『事故や震災などで突然別れを迎える訳ではない』。
『私は死を知る事で残された時間を有意義に過ごしきちんとお別れが出来るから』。
『だから私はしあわせ』。
そう語られた。
返す言葉は見つからなかった。
ただ・・。
いま・ここを生きよう。
そう強く想った。