Vol.733「終焉」
勤務医時代。
長い入院生活を送る患者様の・それぞれの人生の終焉に立ち会わせて頂いた。
廻診。
アルバムを開き若き日の姿を嬉しそうにお話して下さる方。
両指にはめた指輪のひとつ一つの思い出を大事に教えて下さる方。
そっと私の手を握り俯き涙する方。
それぞれのこころと身体をそれぞれの想いで受け止めている。
寄り添える事で・多くの学びを頂いた。
幸せとは何だろう。
物事全てには意味がある。
正にも負にもきっと意味がある。