今日のよか

<毎週更新>良平院長のコラム

Vol.882「ゆりかご」

赤ちゃんがお母さん・お父さんに逢いにきてくれた。 
けれど・産声のない天使だった。
三人で旅行したかった。
我が子の写真を抱いて飛行機に乗った。
連れて来てあげれなかったと涙した。
すると・一人のキャビンアテンダントが歩み寄った。
我が子の話をした。
飛行機を降りる際・たくさんのおもちゃと搭乗員全員の
メッセージカードを贈られた。
ホテルにチックインして・部屋に入った。
我が子の写真を飾った。
客室係が尋ねたので・我が子の話をした。
食事に出かけ・レストランに入店した。
テーブルに写真を置き・我が子にはお子様ランチを注文した。
注文を受けた店員に我が子の話をした。
三人分の料理が運ばれてきた際「三人でお写真撮りましょう」と
店員が声を掛けた。
食事を済ませホテルの部屋に戻ると・我が子の写真が
たくさんの花で飾られていた。
両親の深い悲しみを私たちは・100%共有できない。
けれど・寄り添うことはできる。
きっとできる。

Vol.881「ばあばのお仕事」

お孫ちゃんがおばあちゃんに質問。
『ばあばのお仕事って、どんなの?』。
「ばあばのお仕事はね・お母さんたちにおいしいご飯を作ること」。
「た~くさん食べてもらって・おいしいおっぱいを赤ちゃんに飲ませてもらうの」。
『ふぅ~ん』。
『ばあば・すごいね!』。
孫の素朴な質問が・自身の仕事と向き合う機会をくれた。
「そうだ!私は毎日おいしいご飯を作る」。
「たくさん食べてもらって・赤ちゃんとお母さんを幸せにする!」。
孫が改めて気付かせてくれた・私の仕事の誇り。
昨日も・今日も・明日も。
幸せご飯を私は作る。

Vol.880「学びと気づき」

毎日の一期一会。
様々な年齢・背景を持った患者様が通院される。
想いも不安も百通りある。
クリニックスタッフに対しても色々なご意見を頂く。
時に励ましのお言葉。
時にお叱りのお言葉。
スタッフも人間。 
お言葉に喜び・落ち込む事もある。
けれどたなべクリニックスタッフは受け入れ・前向きに捉える。
全ては自己成長の糧となる。
そこに学びと気づきがある。
様々なお言葉に感謝する。
今日も胸を張り・顔を上げ・笑顔を絶やさない。
今日も一期一会が待っている。


Vol.879「母の想い・父の願い」

卒業の春。
就職の春。
息子が社会に旅立つ日がやってきた。
中高6年間の寮生活。
大学に進学し・晴れて卒業。
中高時代・たまに帰って来る我が子。
家内は腕によりをかけて料理を作った。
帰り際・夜食などを持たせて寮へ送り届けていた。
彼が寮に戻ると・妻は決まって数日寂しそうに日常を送っていた。
帰省に喜び・帰寮すればこころに小さな穴が空く。
そんな息子が社会人となる。
巣立つ日に・彼の母はとても晴れやかな顔をして送り出していた。
彼女の中で・ひとつの区切りがあったのだろう。
敢えて・その心境の変化を聴かないでおこう。
母と息子。
息子からの電話。
楽しく会話する母のその姿は変わらない。

Vol.878「おかえり」

初診の患者様。
妊娠していたら・たなべクリニックでお産がしたいとの事。
診察。
「おめでとうございます」と私。
ニコッと微笑んだ患者様。
おもむろに母子手帳を差し出した。
『私が産まれた所でお産したかったから』と彼女。
お産に立ち会った医師の名前は私。
お帰りなさい。
おめでとう。
繋ぐ繋げる大切ないのち。

Vol.877「想定の内と外」

三姉妹。
今朝も元気に保育園に登園。
のはず。
出勤前のお母さん。
今日も戦いのゴングが鳴る。
着替えない。
うんちする。
おもちゃの取り合い。
車乗らない。
大丈夫。
想定内。
母は先回りして迅速対応。
時々想定外勃発。
大丈夫。
母は新規の想定外を想定内へインプット。
母は強し。
今日も一日が始まる。
そして終わる。
母の疲労も姉妹の寝顔でチャラ。
明日は必ずやって来る。

Vol.876「穏やか」

良平先生は。
やさしい声。
穏やかな雰囲気に安心する。
お母さんたちから言われちゃう。
うれしい。
嬉しいから・なんで穏やかで優しいのか教えちゃう。
それは赤ちゃんと一緒にいるから。
いつも赤ちゃんといるから。
赤ちゃん見つめて・恐い顔できない。
眉間に皺寄せて・赤ちゃんに近づけない。
でしょ。
赤ちゃん大好きだから。
だから優しく穏やかでいられる。
赤ちゃん。
ありがとう。

Vol.875「やっぱり好き」

産休明けのスタッフが復職。
18歳。
たなべクリニックとの一期一会。
気づけば入職して20年。
多くの想いが詰まった歳月。
妻となり・母となった。
今再び歩み出した看護師の道。
産婦人科が好き。
赤ちゃんが好き。
たなべクリニックが好き。
今ここにいる私が好き。
『幸せです』と漏らした彼女。
輝く未来が彼女を照らしている。

Vol.874「マスクマン」

常時マスクを着用した生活が定着した。
口元が見えない。
マスクを着用したままの豊かな顔の表情作りは難しい。
練習・練習。
鏡の前で笑ってみる。
結構いけてる。
写真撮ってみる。
マスク着けて・満面の笑みでパシャリ。
どれどれ・・。
あら・・?!
出来上がった写真の中の私。
笑ってる?
マスクの下では・口角を最高に上げて笑顔作ったのに。
眼の表情が乏しい。
気づいた。
気づいちゃった。
マスク下の笑顔は・眼が最高に笑わなくっちゃいけない。
練習・練習。
結構難しい。
でも楽しい。
合格点まで・あと少し。

Vol.873「寄り添う」

コロナ禍で・未だ収束が見えない日常。
たなべクリニックは医療機関として・感染防止に最善を尽くし日々努力を惜しまない。
命を預かる現場として・絶えることない管理を続けている。
よって・今までにない様々な制約・制限がクリニック内に掛けられている。
それは・クリニックにとってもとても重い選択である。
同時にそれは通院入院している患者様にとっても・とてもストレスとなる。
ならば・私たちたなべクリニックが出来ること。
やるべきこと。
それは・もっと皆さまに寄り添うことである。
こころから寄り添う。
厳しい環境下が教えてくれた・最も大切なこと。
その事を改めて・意識考動する事が出来た。
不安を安心に。
私たちは今日も・こころひとつに。
寄り添う。