Vol.1088「横断歩道」
横断歩道。
歩道の脇に黄色い旗が設置してある。
旗が気になる小学生の兄弟。
兄が旗を自宅に持って帰ってきちゃった。
「返しておいで!」と母。
しぶしぶ返しに行く兄。
後日。
弟が嬉しそうに旗を持ち帰る。
「もぅう~すぐ返しておいで!」と母。
肩を落として返しに行く弟。
だめだよねぇ~。
持って帰っちゃ。
でも・・。
分かるよ~その気持ち。
だって・・。
おじさんも持って帰っちゃったから。
<毎週更新>良平院長のコラム
横断歩道。
歩道の脇に黄色い旗が設置してある。
旗が気になる小学生の兄弟。
兄が旗を自宅に持って帰ってきちゃった。
「返しておいで!」と母。
しぶしぶ返しに行く兄。
後日。
弟が嬉しそうに旗を持ち帰る。
「もぅう~すぐ返しておいで!」と母。
肩を落として返しに行く弟。
だめだよねぇ~。
持って帰っちゃ。
でも・・。
分かるよ~その気持ち。
だって・・。
おじさんも持って帰っちゃったから。
特別なグラス。
大事なグラス。
食器棚の最上段の一番奥に・専用の箱に入って眠っている。
特別なお客様が・我が家にお見えになった時に登場する。
特別なお客様・・。
滅多に来ない。
今までに数回しか日の目を見てない・豪華なグラス。
使ってこそ・価値あり。
素敵なグラスだからこそ・日常で使いたい。
夫・決断。
普段使いに使用。
妻・反対。
活かせてこそ・存在意義あり。
今日も食卓に並ぶ箱入りグラス。
輝いている。
グラスもきっと・喜んでいる。
三人姉妹。
末っ子が熱出した。
保育園をお休み。
翌々日長女が・やや体調不良。
一応小学校登校してみた。
学校から保護者へ連絡。
「お子様が発熱しています」。
「お迎えお願いします」。
だよねぇ~。
そうなるよねぇ~。
仕方なし。
順番・順番。
仲良し三人娘。
熱あるけど・元気。
早くよくなってね。
初めての妊娠・出産。
赤ちゃんが元気に逢いにきてくれた。
赤ちゃんとの生活が始まる。
初めての経験。
抱っこも・おむつ替えも・授乳も。
赤ちゃんも初めての経験。
そこで頼りになるのが・たなべクリニックスタッフ。
お母さんの様に寄り添い・アドバイスをくれる。
退院しても・いつ何時電話しても親身になって応対してくれる。
たなべクリニックには・たくさんのお母さんがいる。
おばあちゃんだって・いるんだから。
遅くに帰宅。
家内が私の帰りを待っていた。
遅い夕食。
箸を進める私に妻が話しかけてきた。
独身時代の話。
もぐもぐしながら傾聴する夫。
懐かしい思い出に花咲く妻。
独身時代の恋ばなの話題となった。
交際を申し込まれた話。
知人から息子さんを紹介された話。
楽しそ~に語らう彼女。
リアクションに困る私。
賛同しにくいテーマ。
でも・・。
いいよ。
だってあなたは今・私の目の前にいるんだから。
ご飯美味しいよ。
今日もありがとう。
ご馳走様。
幼き頃。
私たち兄弟は・おばあちゃん子だった。
二人共おばあちゃんが大好きだった。
私は甘えたくて・駄々をこねていた。
駄々をこねて泣き止まなかった。
なぜなら・・。
泣き止まないと・おばあちゃんがずっと傍にいてくれたから。
こころでは嬉しくて・うそ泣きをしていた。
私と弟とおばあちゃんの三人で・よく川の字になって寝ていた。
二人共おばあちゃんにこちらを向いて欲しくて・我が儘を言っていた。
おばあちゃんは・困り顔で上を向いて寝ていた。
甘えられる存在がいる事は・とても大切だと感じる。
甘えたい時に思いっ切り甘えられる人がいる事は・とても大事である。
こころから感謝している。
大切な・こころの宝もの。
毎年防火設備会社の担当者をクリニックにお招きする。
防火訓練・講習である。
毎年確認する内容もあれば・新たな情報・知識もある。
毎回緊張感を持って参加している。
「目標1分!」という講話があった。
○火元確認
○初期消火
○119番通報
この3つを1分以内にする。
訓練すれば・可能であると教えられた。
よし!
練習・練習。
備えあれば・憂いなし。
美味しいもの食べたい。
旅行に行って・絶景みたい。
感動・感激したい。
けれど・・。
一人じゃ寂しい。
感動・感激を共有したい。
共有したい人がいる。
大切なのは・・。
何を食べるかより・誰と食べるか。
何処へ行くかより・誰と行くか。
あなたと食べたい。
あなたと行きたい。
私には・大切な人がいる。
休みの朝。
家内におはようの挨拶。
紙バックのドリップコーヒーを自身で準備。
初めて飲む新発売のコーヒー。
楽しみ。
お気に入りのマグカップにドリップコーヒーをセット。
セット・・。
上手くいかない。
あたうた。
家内の視線。
余計あたうた。
家内介入。
よけいイライラ。
朝から夫婦の押し問答。
地団太踏む私。
驚く妻。
『結婚して初めて・駄々こねるあなたを見た』とお口ぽっかり。
駄々こねてやった。
ちょっぴり恥ずかし。
ちょっぴり嬉し。
美味しい。
コーヒー美味しかった。
「大丈夫?」って聞くと・・。
『大丈夫』って答える。
「ホントに大丈夫??」って尋ねると・・。
『大丈夫・・』と小さく返ってくる。
大丈夫じゃないよね。
大丈夫じゃないなら・・。
大丈夫じゃないって・言っていいんだよ。
甘えていいんだよ。
強がらなくていいよ。
あなたは守られているんだから。
無理しなくていいよ。
私はいつもあなたを想っているよ。